麻生大臣を中心に北朝鮮核実験をめぐる政府の対応について質しました。

以下はレジュメです。ご参考まで。質疑時間は45分。

衆議院外務委員会質疑
2006年10月18日

イントロ:「わが国の安全保障に対する脅威」という観点からみた核実験とミサイル発射との違い・・・どちらがより深刻か?

1.政府の危機管理体制について
  See 配布資料(政府の対応タイムライン)
  「空白の40分」の意味

2.国連制裁決議採択への経緯
  外相としてとくに意を用いたポイント
  「六カ国協議への復帰」を謳っているが、失敗したのではないか?
  ・・・See 六カ国協議共同声明

3.国連決議の意味
  「制裁委員会」の役割は?
  INSPECTION/VISITの違いは?・・・敢えてVISITという文言を避けた理由は?
  「海上封鎖」との違いは?
  米国が主導する世界的なPSIとの違いは?
  PSI訓練への海上保安庁参加・・・海上自衛隊参加?

4.中国の役割
  胡錦濤中国主席の発言
  中国銀行の送金停止措置
  王国連大使の釈明
  トラック検査の実施
  ・・・今度ばかりは真剣なのか?
  ・・・「体制の崩壊」だけは避けたい、という中国の戦略目的は十分理解できるが、制裁強化によって北朝鮮の譲歩を引き出す努力と、体制維持のための必要最小限の支援の継続は両立するか?

5.周辺事態法の適用の是非
  防衛庁長官の慎重論 VS 外務大臣の2段階論・・・背景にある考え方の違い

6.特措法制定の必要性
  リスクの見積もり

7.集団的自衛権の行使
  久間防衛庁長官の「正当防衛論」について
  ・・・麻生外相の見解
  ・・・内閣法制局の見解

8.米国の政策転換の可能性
  「悪事に報酬を与えない」というブッシュ政権の政策が転換される可能性は?
  ・・・日本から二国間協議を促すつもりは?
  「ABC政策」は正しかったか?
  ・・・「結局、いずれにしても北朝鮮の核開発を止められなかった(・・・だとすれば、少なくともヨンビョンの核施設の凍結だけは実現した94年の枠組み合意の方がましだった)」との批判・・・ベーカー元国務長官の批判
  イラン核問題への影響は?
  中間選挙への影響は軽微だと思われるが・・・。

残念ながら、時間がなく4、7、8は議論できませんでした。次回へ持ち越します。これだけでは、わかりにくいところがあると思いますので、後ほど解説を書きます。