本当は、今日の予算委員会で質疑に立つ予定だった。
安全保障委員会を代表して、外交安保問題に絞って追及を、というのが、野田国対委員長からの要望。

ところが、一昨日には政府の対応のまずさで、昨日は自民党議員の下品なパフォーマンス(質問はゼロだった!)によって予算委員会が連日空転し、日程がずれ込んで、火曜日の登板となってしまった。

論点はすでに絞り込んである。
上海領事館員自殺事件と北朝鮮拉致問題である。時間があれば、防衛施設庁の官製談合問題にも触れたい。

とくに、上海事件では、外務省の姿勢を徹底的に質すつもり。
一人の日本人の尊い命が失われたこの事件には、二つのタブーがあり、その点は国会質疑に馴染むものではないと考えるから、論点からはずす。一つは、自殺に追い込まれた方のプライヴァシーにかかわる問題、いま一つは、インテリジェンスにかかわる問題だ。

後者については、先日、同僚の高山議員が質したが、政府側のガードは固かった。本件をめぐって、政府のどういう機関が、いつ、どのような調査を行ったか、などについては、わが国のインテリジェンス能力の実態をさらけ出すことにつながるから、オープンな国会審議の場で議論することには、国益を考えると躊躇がある。こういったケースは、諸外国では「秘密会」で審議するものだが、わが国の国会の秘密会は形骸化しており使えない。(以前、この点に関しては、秘密会の手続きを定める議員立法の必要性を痛感し、国会制度改革の提言をしたことがあるが、まだ着手できていない。)

質問のポイントは、事件を受けて外務省がとった中国政府に対する外交姿勢のお粗末さだ。火曜日の質疑では、わが国の外務省が抱える根本的な問題点を抉り出すつもりだ。