ヤンキース松井が手首骨折で戦線離脱。明日緊急手術!
夕刊紙がトップで一斉に報じました。
痛みをこらえた表情がなんとも痛々しく、隣のスライディング・キャッチをしている写真で見ると完全に手首が逆に曲がってしまっているようで、見ているこちらにまで痛みが伝わってくるようです。

公式シーズンを最優先にして調整を続けるため敢えてWBCを欠場したのに、こんな不運な結果になろうとは・・・。言葉が出ません。
ただただ一日も早い全快を祈るばかりです。

今日は、防衛庁・防衛研究所主催の研修課程で、「日本の防衛と日米同盟の変革」と題して講義を行いましたが、かなりきわどい問題まで踏み込んで私見を述べさせていただき、「学生」(といっても、自衛隊の大佐クラスの将官、内局や他省庁、企業のの中堅クラスの皆さんです)からも活発なご意見、質問をいただき、大いに勉強させていただきました。その学生さんの中に、まさかこのブログの常連さんがおられようとは思いませんでしたが・・・。

さて、急速に動く内外情勢から目が離せません。
昨日は、稲嶺沖縄県知事が、額賀防衛庁長官や小泉首相と会談し、政府の「普天間移設案」を受諾するという苦渋の、そして画期的な決断をされました。この間、幾度となく県知事ご本人から心のうちの一端を伺ってきましたので、感慨深いものがあります。過重な負担を強いられてきた沖縄県が米軍再編で一歩前に出たことは、他の基地関連自治体の判断に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。しかし、稲嶺知事は、同時に秋の県知事選挙には出馬しないことを改めて明言されました。したがって、この稲嶺県政の苦渋の選択が、知事選の結果にどう波及し、次期県知事がどういう判断をすることになるのか、なお予断を許しません。

その米軍再編に関連し、小泉首相と額賀防衛庁長官は、ついに新規立法を決断したようです。莫大な財政コストとその積算根拠もさることながら、その支出の法的根拠がまったく不明確で、これまで十分な説明ができていなかったことから、新規立法で法的根拠をはっきりさせようという正面突破の心意気を買いたいと思います。来週には、早速、安全保障委員会で米軍再編の集中審議を行います。財政論議に終わらせない、との決意を胸に、麻生外相、額賀長官に論戦を挑みます。

ワシントンでは、福田元官房長官が異例の厚遇を受けています。ライス国務長官に続いて、チェイニー副大統領にラムズフェルド国防長官まで面談に応じています。ブッシュ政権は残り任期で「ポスト小泉」と2年以上も付き合わねばなりませんから、安倍さん一点張りというわけにはいきません。とくに、中国との関係を考えれば、福田さんに秋波を送っておくメリットも十分計算に入れているはずです。

こちらは、小沢代表が、中国政府から招待を受けたようです。元外相の唐家せんさんが、元総理の羽田さんに招待状を託したそうですが、米中を舞台に「ポスト小泉」のつばぜり合いがますます加速しそうですね。いずれにしても、野党の場合とくにですが、先方の外交戦術に利用されぬよう気をつけねばなりません。小沢代表の場合は、すでに中国とのパイプも太く、訪問のたびに中国首脳を向こうに回して歯に衣着せぬ議論を展開してきましたから、私なんぞが心配する必要はないですね。(苦笑) この点については、「媚中派」にはすこぶる厳しい産経新聞・古森義久編集特別委員の著書『日中友好のまぼろし』(徳間文庫)に詳しく載っていますから、確かです。

追記:横文字が多すぎるとのご指摘を受けましたので、気をつけたいと思います。なお、セルフ・ヘルプは、そのまま「自助」と解していただいて結構です。セルフ・ディフェンス(自衛)とは異なる概念です。念のため。なお、誤字脱字を修正しました。(2006-05-12 20:30)