世の理不尽を糺したい!
誰しもが持つこの正義感こそが、私の政治への原点でもあります。

その理不尽が、またまたまかり通ってしまいました。
名古屋入国管理事務所が、朝鮮総連の幹部にして北朝鮮国会議員(最高人民会議代議員)たる金昭子女史の再入国を本日許可したと発表したのです。

かねてから、北朝鮮国会には6人の朝鮮総連幹部が議席を持っていること、日朝間を自由往来していること、が問題となってきました。私たち「拉致議連」も「家族会」や「救う会」の皆さまと共に、機会あるごとに彼らの再入国許可を出さぬよう政府当局に申し入れてきました。

北朝鮮政府は、偽遺骨や偽死亡診断書を平然と持ち出して、日本政府が要求している特定の拉致被害者の帰国を拒み続けるのみならず、その生存や(拉致による)入境の事実さえ認めようとしません。この理不尽な対応に加えて、さらに、その北朝鮮の国会議員に漫然と入国許可を出す日本当局の姿勢は、到底理解できるものではありません。

本日、「救う会全国協議会ニュース」は、「北朝鮮国会議員が日朝間を自由往来できて、なぜ(わが同胞の)拉致被害者が(祖国日本に)帰れないのか!」(カッコ内は私が補いました)という悲痛な声明を、「家族会」代表の横田滋さんの名前で発表しました。

拉致問題に対して北朝鮮政府を真剣な交渉のテーブルに向かわせるために、経済制裁の発動を求めてきた世論。その世論に背中を押される形で、北朝鮮および朝鮮総連に対し現行法の厳格適用する姿勢に転換した日本政府は、今般の名古屋入国管理事務所の決定を了とするわけにはいかないはずです。私たちも断固たる措置を求めていきます。主権国家の矜持が問われているのです。