というタイトルで秋に向けて新著を準備しています。(そういえば、屋山太郎さんには、もう少し読みやすい文体を心懸けなさい、とご指導いただいてます。)
また、先日お目にかかった際に、「品格」のパテント・ホルダーである藤原先生にもご許可(?)いただきました。

このたびのメール問題こそ、野党政治家の品格を問われた事件はなかったと思います。以前のエントリーに書いたように、野党国対の「首狩り文化」や「審議拒否戦術」について常々疑問を持っていました。政府の揚げ足取りや言葉尻を捉えた批判のための批判だけは絶対にやるまい、と心に決めていました。国会の議事録は100年残るもの。その議事録に刻み込むようなつもりで質疑を心懸けたいと常に思っています。そもそも、立法府の一員として、国会議員は、与野党攻防よりも、まず政府の施政方針を質し、国民に対する説明責任を果たさせる、あるいは対案を提示して政府の打ち出す政策の修正を迫ることが、その使命であると考えてきました。その意味で、永田さんの質疑は、残念ながら、私の目指す「あるべき野党質疑」からはかけ離れたものと断ぜざるを得ません。

私は、初当選以来、野党政治家として、国会においていかに行動すべきかについて日々深く考えて来ました。政権交代というのは、相撲にたとえれば、蹴たぐりや猫だましで実現するものではなく、がっぷり四つに組んで政権与党を寄り切りで土俵の外に出すことを目指すべきだと訴えてきました。ですから、小沢新代表に願うのは、そういう横綱相撲です。もちろん、いまの民主党は、三役にも上がっていない平幕力士のようなものかもしれませんが、来年7月の参議院選挙を先ず目標に、じっくり稽古して足腰を鍛え技を磨くのです。

そういう中で、私自身は、品格ある野党政治家として、いかにして国会質疑に臨み、党内での政策論争に参画し、地元において政治活動を展開していくか、が問われているのだと思います。もちろん、近い将来に、「野党」がとれて、晴れて「品格ある政治家」となれるよう精進を重ねていきたい。そんな心づもりで、いま、中曽根康弘元総理の野党時代の質疑や、中野正剛、斎藤隆夫といった名だたる野党政治家の国会質疑を読み漁っています。いやはや、そのレベルの高いこと、高いこと!(感動的なラインに遭遇したら、皆さんにもシェアさせていただきます!)目指す頂は遙か彼方だけれど、「千里の道も一歩から」の思いで一歩一歩踏みしめていきたいと思います。

追記:小沢新代表に対し、ずいぶん及び腰、あるいは批判的じゃないか、とのご指摘をいただきましたが、「自信がない」と言ったのは、前原前代表との阿吽の呼吸を続けることに対してであって、それは、お目にかかったことがないから仕方ないことです。決して、小沢代表との政策論議に消極的なのではありませんので、念のため。現に、近いうちに浅尾NC外務担当と代表に会いに行くこととなりました。楽しみです。