平成30年度の予算を審議する予算委員会が終わりました。

7億円の財源不足を補うため、ありとあらゆる事業が見直された予算案でした。

賛成多数で新年度の予算は可決されました。

 

私は以下の3つの事業に対して、意見を述べました。

(他にも意見を述べたいものはたくさんありましたが、時間制限と自分が所属する委員会の担当事業ということで以下を選びました。)※なお質問、答弁は要約です。


①公衆トイレの整備について

長島:オリンピックを控え観光客も増えることから、JR逗子駅前の公衆トイレはとくに整備が必要だが、限られた予算でどういう整備をしていくか?

 

回答:逗子駅前のトイレについては改修の必要性を感じている。工事費30万円を計上しており、今年は外壁の塗装等の改修を計画している。

 

長島:市内の公衆トイレは全部で16ヶ所ある。いずれも老朽化が激しくあまり利用の少ないトイレもある。いくつかを休止しても駅前トイレを重点的に整備していくべきではないか?

 

回答:公共施設の再整備計画の中でも市内の公衆トイレの統廃合については、検討していくべき課題としている。今後、ネーミングライツなどの民間企業の寄付を募ることと合わせて検討していきたい。

 

 

②市営プールの子ども無料券の廃止
長島:緊急財政対策ということから今年から市内小・中学生のプール無料券を廃止するのこと。いきなり廃止ではなく、段階的に回数券という形で残し、利用人数の推移をみるべきではなかったか?

 

回答:受益者負担ということから無料券を廃止するにいたった。回数券にすると他人に売ったりあげたりというリスクもある。

長島:子どもの無料券を有料化しても得られる金額は約200万円である。市外の人の料金を200円から600円に改定すればこれまでの利用者割合から推計して同額の約200万円になる。子育て支援サービスを後退せずに、市外料金の改定で充当できたのではないか。

 

回答:市民と市外とを受付で身分確認をすることが難しいため市外料金の改定は行わなかった。

 

長島:マイナンバーを活用しスマホで本人確認するなど新しいシステムで対応できないかなどの検討をして欲しい。多額の費用をかけて市営プールを整備したのだから、無料券を廃止することなく、できるだけ多くの市内の子どもたちにプールを利用してもらうことを第一優先に考えて欲しい。


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③披露山公園の維持管理事業について

長島:ニホンザル23匹の他、13種類の動物を飼っているため365日の餌やりなどの人件費で年間1160万円、餌代だけでも220万円のコストがかかっている。動物の数を減らすなど維持管理費を減らしていくことは考えたのか?

 

回答:増え続ける猿の去勢手術の費用を計上した。しかしながら、動物の飼育についてはこれまで通り変更はない。

 

長島:披露山公園は、晴れた日は富士山と海が一望できるなど逗子の魅力をアピールできるポテンシャルの高い公園である。例えば、園内のレストハウスを公募設置管理制度などを活用して民間のオープンカフェなどにすることで、収入を増やしていくなど、新たな展開は考えていないのか?

 

回答:そうしたことも今後は検討していきたい。



◎なお、市民の方から要望の多かった交通整理員については、今年はやはり予算はないものの、パブリックサービスの社会貢献事業の一環として信号機のない横断歩道については、これまで通りやっていただけることになりました。(市役所前、久木小前、小坪ヘルスケア前)

ふれあいスクールの土曜日開館についても、要望をたくさんいただいておりましたが、残念ながらこれについては今年は閉館となります。



 

同僚議員からも、これまでと異なり事業費の削減を求める声よりも、なぜ削減をしたのかという意見が目立ちました。

 

しかしながら議員の職権としては、予算案を減額・否決することはできても、予算を復活させたり、増額することはできません。

 

予算が削られてしまった政策を復活させるには、根気よく議会や委員会の場で要望を続けるしかありません。いずれも新年度の予算は可決されましたから、選挙を経て、市民から選ばれた新しい議員が今年の事業の執行状況をチェックしていくことになります。

私としても、また議会に戻り、みなさんの声を届けていきたいと思います。