昨日は、横浜市のゆめが丘にある自立援助ホームNEXTに視察に行き代表の関茂樹さんにお話を伺ってきました。

 

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この施設では、15歳〜20歳の男の子6名が共同生活をしています。

 

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家賃は月3万円(横浜市の場合は半年間家賃立て替えの補助あり)

 

普通の一軒家をリフォームしてシェアハウスのようにしています。

 

1階に2部屋、2階に4部屋あり、各部屋は鍵がついて、それぞれが鍵を管理しプライバシーは守られます。

 

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2階には共有のリビング。

 

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食事は朝と夜は職員の方が作ってくれます。

 

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 キッチンは広くはないけれど、この日のメニューはほうとう風きのこ鍋。

 

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育ち盛りの男の子たちがお腹いっぱい食べられるよう栄養価も考えてたくさん作られていました

 

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夜になり、入所している子たちが帰ってきました。

 

 

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私の突然の来訪にも嫌な顔ひとつせず、みんなとても礼儀正しく、座らないで立ったままずっと話をしてくれました。

 

住み心地はどうですか?

 

と聞くと、食事も美味しいしとてもいいです。

 

一時保護所にも入ったことがあるけど外出禁止とかルールも厳しくて、こっちの方がずっといい。

 

などニコニコしながら答えてくれました。

 

実は、この日父親からの暴力に悩んでいる専門学生のA君と一緒に訪れました。

 

A君とは彼が逗子の高校に通っている頃からの知り合いで、高校時代に一時保護所に入所したこともあります。

 

今は専門学校とバイトで充実した日々を送っていると思っていたのですが、夜勤明けの父親から寝ている時にお腹をひどく蹴られたり、病院に行きたくても親が保険証を渡してくれなかったりとあいかわらず理不尽な虐待を受けているということでしたぐすん

 

専門学校の勉強も忙しく、単位を落としそうになっているけれど生活費を渡してもらえないためバイトはやめられない。

 

家を出たいけれど未成年で部屋を借りることもできない。(ちなみに自立援助ホームに入ると施設長が代理で身元保証人になってもらうことができます)

 

友達のところに泊まって帰るとそれが理由でまた殴られる。

 

大学の学費を払ってもらっているので、家出をしたら退学になってしまう。

 

親から自立するためにも何とか国家資格を取りたいが、家庭環境から落ち着いて勉強に集中できる状況ではない。

 

そんなことを私に話してくれました。

 

最後は、「知り合いの暴力団の人のところにいってしまおうかな・・」

 

とつぶやいていました

 

児童養護施設を出た子どもたちが社会での荒波に耐えられず、暴力団や女の子であれば風俗に流れてしまうことを聞いてはいましたが、実際に今その世界に行ってしまいそうな彼をどうやって引き止めることができるのか?

 

考えてしまいましたショボーン

 

こうした自立援助ホームは神奈川県内には9つありますが、ほぼ満員とのことです。

 

Aくんには、

学びは生きて行くための最大の武器

であること。

 

将来の自分だけでなく

 

いつか大切な人を守るための最大の武器になる。

 

ことを伝えました。

 

 

人生は変えられる。

 

 

最後は本人の意思の力です。

 

 

昨年、児童福祉法が改正され、大学や専門学校に進学している子どもは、進学が途切れないように22歳の年度末までは援助ホームにいてよいことに法律が改正されました。しかしながら、最後の砦といわれているこうした自立援助ホームで救済される若者はごくわずかです。

 

行政として、こうした若者の受け皿を増やしていくにはどうしたらいいか、また若者をどうやったらサポートしていくことができるのか引き続き、微力ながら取り組んでいきたいと思いますビックリマーク