平成26年第2回定例会において、登壇し一般質問を行いました。

2質目以降のやり取り、答弁については、議事録が手元に届きましたら追記したいと思います


認知症予防対策について

 近年、認知症による徘徊などで行方不明となる人が年間1万人に上り、大きな社会問題となっています。

 先日にはテレビでの報道がきっかけとなり、認知症
のため身元が分からずに7年間、群馬県内の施設で暮らし続けてきた女性が家族と7年ぶりに再会を果たすという衝撃的な事件がありました。

 厚生労働省の推計では、
65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15%で、2012年時点で約462万人、認知症になる可能性がある軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると発表しています。

 これは、65歳以上の高齢者では(2010年の時点で)7人に1人程度
、そして認知症の前段階と考えられているMCIの人も加えると4人に1人の割合となります。

 認知症予防対策について、先の定例会でもチェックリストの活用など要望させていただきましたが、その後どのような取り組みがなされたでしょうか。
また、予防のために健康に気をつけていたとしても、不幸にして認知症になられてしまう方もいらっしゃると思います。万一、徘徊が始まった際の救助策においてはどのような体制を整えているのかお尋ねいたします。

     終末期医療の充実について

 2025
年までには団塊の世代が75歳以上となり、地域において疾病や要介護状態の高齢者がますます増加する中で、在宅医療の体制の推進と充実は必要不可欠となってきます。
国は、平成27年度の介護保険制度改正に向けて「病院・施設から地域・在宅へ」と方向性を打ち出しました。政府も本腰を入れて地域医療対応を急務としております。

 本市においては、逗葉地域医療センターにある訪問看護ステーションが市内で唯一24時間体制で在宅医療を支えています。昨年度はステーションが関わった方では、43名の方が自宅で看取られています。
 国の調査によりますと、高齢者の約半数以上の方が、自宅で最期を迎えたいという希望をもっています。

 住み慣れた逗子の街で自分らしい最期を迎えたいと誰もが思うこの願いに対して、
本市には基幹となる総合的病院がない中、限られた保健医療で対応しなければならず、様々な課題が生じております。

 本市としては、逗子市の終末期医療の課題をどのようにとらえており、今後どのように対応をされるのか市長のご所見を伺います。

    
③子育て支援策について

 平成24年度に成立した「子ども・子育て関連3法」により、いよいよ平成27年4月から新たな子育て支援制度がスタートいたします。新制度により、小規模保育などの新たな認可施設や認定こども園など地域のニーズに応えるための保育施設の選択肢は広がりますが、実施主体となる市町村の責務はこれまで以上に大きくなります。

 現在は急ピッチで新たな子育て支援制度の設計に向け、鋭意準備を進めておられることと思いますが、新制度に向けどのような新たな取り組みがなされるのでしょうか?

また、本市の待機児童数と申込みをしても入れない児童数の現状についてお尋ねいたします。待機児童対策については、平成28年に市有地を無償提供することで民間保育所の誘致が決まっており、幾分かは待機児童が解消されると期待しているところですが、それまでの間、本市としてどのような待機児童救済策を取っていくお考えかお尋ねいたします。

また、本市に2つある公立保育園については、現在は定員90名のところ各園プラス20名まで弾力化により受け入れ枠を広げ、児童を受け入れておりますが、さらなる拡充についてのお考えはないのかお尋ねいたします。


④市民協働の推進について

 県内でもトップクラスの高齢化率が高い本市においては、もはや行政の力だけでは、例えば、一人暮らし高齢者の見守り一つとっても十分に補うことはできません。

 今日、さまざまな社会問題を抱える中で、公だけでは、まかないきれないきめ細かいサービスを住民の力で補完してもらうことで、住民の生活の質を上げることができる市民協働の取り組みには、賛同するところです。

 平成23年からスタートしました市民協働提案事業制度については、今年でようやく3年目を迎えます。現在5つの事業が活発に活動されており、今後また新たな広がりをもった事業活動に展開されることを期待するものです。

 制度の運用においては、「基本的に3か年は継続して事業できる」と運用上のルールを定めています。今年で3年目を迎える事業は4つありますが、この4つの事業については来年度以降どのような協働事業の形にしていくお考えでしょうか。市長のご見解をお尋ねいたします。


ところで、最近都議会での女性議員の質問に対し飛んだ野次の内容がひどいということで大きく報道されていますね。私も議会ってなんでヤジがあるのですか?など質問を受けることも多いです。自分の中では、質問中の野次は当たり前過ぎて、こんなにも世間で賛否の声がでることに少し驚いています。議会の常識は世間の非常識といいますが、議会をもっと開かれたものにしていかなくてはならないなぁ、と改めて思ったところです。