連日報道されている大阪2児虐待死事件。
事件の詳細が明らかにされるにつれ、本当に心が痛みます。

実は先月鎌倉にある児童養護施設に主人と視察に行っていました。
施設に入所するお子さんの7割が虐待が原因で入っていること。
そうしたケースが県内でも増えており、職員体制の強化が必要なことなどをヒアリングしてきたところでした。(児童福祉法は昭和22年施行されてから60年以上も改正されておらず時代に即していない)

そして今回の事件では、通報がされていたにも関わらず、立ち入り調査に入るための法的手続きのハードルが高すぎて児童を保護できなかったことが問題になっています。2009年度に児童相談所で対応した虐待の件数は4万44210件で過去最悪を更新しているにも関わらず強制立ち入り調査は1件のみといわれています。

今年の2月の法務委員会では民主党の橘衆議院議員が児童虐待問題について取り上げていました。「一月に、七歳の岡本海渡君という少年、周囲にSOSを出していたにもかかわらず、両親からの虐待で命を落としたという事件があったばかりであります。この事件では、報道されているところによりますと、歯医者さんに、パパにぶたれた、ママは見ていて何も言わない、僕は悪いことはしていないと。さらに、十月には硬膜下血腫で入院をされている。背中には複数の焼き印があったと。本当に、何とも言えない、悲しくなる事件でありました。」つづきはこちらから
橘議員は、親権の一時・一部停止(身上監護権だけの停止の規定)について民法等の方改正の必要性を訴えていました。
この時、間髪いれず法改正に着手していれば大阪の幼い命は助かったかもしれません。長妻厚労省も児童虐待防止法の改正について検討に入るとされています。一刻も早い法整備を望みます。


亡くなられた幼い命のご冥福をお祈りするとともに、
こうした悲しい事件が起きないよう、変えられる立場にいる責任を全うしたいと思います。


http://www.youtube.com/watch?v=KxTjhEDuvUM