昨日は逗葉医師会役員と逗子市議会議員との意見交換会でした。


医師会の先生方から出されたご意見は主に以下の4点です。

①防災について
②予防接種のあり方について
③夜間診療について
④特定健診について


 ①の防災については、現在災害時のために地域医療センターに
約20万円分の医薬品が備蓄しているが、予算的に不十分であること。

 また逗葉地域医療センターは防災拠点とはなっておらず、
有事の際には医師会の災害対策本部になるが、
災害時には市民が受診に来ることも予想されるため、
防災拠点としての見直しが必要ではないかなどという
意見が議員側から出されました。

 各小学校区の避難所の救急箱の中身に関しては、リストの一部を
先生方がみる限り『あまり役に立たないのではないか・・』
などというコメント(-"-)。

 今後、逗葉地域で大規模な災害が起きたときのために、
行政としても綿密に連携体制をとっていく必要性を感じました。



 ③の夜間診療については、現在地域医療センターで行われている
夜間・休日救急の患者さんは、昨年度で総数5700人、
そのうち15歳以下が2740人とのことでした。

 現在は内科と外科の2人体制で診療にあたっており、
小児科の患者さんが約半数を占める現状では、
小児科の医師を置いて恒常的にしっかりと対応していく必要が
あると訴えられていました。

 私も下の3歳の子が喘息気味の際、夜間に内科の先生に診て
いただいたことがあります。
 その際は大変迅速かつ適切に診療していただきました。

 しかしながら、子どもは大人を小さくしたものではなく、
内科と小児科というのは、実は内科と外科くらい分野は
違うそうなんですね。

 そのため、やはり小児科医の確保は重要課題ということでした。



 予防接種に関しては、以前私もブログに書きましたが、
本当に今は予防接種の数が増えています。
受ける身としても一苦労なのですが、先生方にとっても、
打つ手は限られているわけで、診察室も大混雑になるなど
ご苦労の一端をうかがいました。

 また子宮頸がんワクチンについては、副反応が強いという噂があるとのこと。

 保護者の方で受診をためらっているうちに、
助成期間から対象年齢が外れてしまうことについては、
ワクチンを打つことで子宮頸がんを7割予防できる。

 副反応でショック死した事例はまだ全国になく、
悪い情報に惑わされずしっかりと受診してもらいたいし、
市でもきちんと広報して欲しいということでした。


 定期健診については、健診率が上がっていないこと、
行政としての広報も不十分であるというご指摘を受けました。

 最後に、岡本議長から、
『市民から、病院の待ち時間が長くて大変!何とかならないか。
という要望を受けることが非常に多い。
もう少し何とかならないものか』
というご意見が出されました。

 これに関しては、医師会の先生方からは、
患者さんの話を丁寧に聞いているとどうしても診療時間が
10分、20分と長くなってしまう。

 これを歯医者さんのように予約制にすることは、
今の健康保険制度ではできないし、では、患者さんの話を
変な話ハイハイと流してそれでよい診療ができるかというと、
そういうことは決してできない。というお答えでした。

 これについてはどのように改善すれば対応可能になるのか、
厚生労働省などに調査をかけてみたいと思います。

 確かに、歯科医も以前は予約制があまり普及していなかった時は
3時間待ちということもあったという話を聞いたことがあります。

 今はそんなに待たせる歯医者さんがあったら、
まずお客さんが行かないでしょう。


 日頃地元医療の現場を担っている医師会の役員さんからいただいた
貴重な提言を今後の政策実現に活かしてまいりたいと思います。

 お忙しい中このような場を設けていただいた医師会の皆様ありがとうございました。