総務常任委員会の議員視察に行ってまいりました。
初日は伊万里市の「空き家等適正管理条例について」
![imari.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/cb/bb/j/o0307032012872784681.jpg?caw=800)
(伊万里市役所にて)
逗子市においても先の定例会で議員提案により条例が制定されましたが、代執行を含めるか含めないかで議論が分かれたこともあり、すでに今年の1月に施行され運用されているという伊万里市さんの取り組みは大変参考になりました。
この条例は、簡単に言うと、持ち主が不明になった草ぼうぼうの荒廃した空き家などを、これまでは防災上近所の人が役所に何とかして!とお願いしてもたらい回しされて対応してもらえませんでしたが、この条例をつくることにより行政が持ち主を調査し、きちんと管理するよう所有者に勧告ができるようになる、というものです。
近年高齢化や少子化などにより、こうした空き家は全国的に増加傾向にあります。
逗子でも議論が分かれた行政代執行とは、相続人が不明、かつ近隣住民に倒壊などの危険が迫っていたなどの場合は、行政が建物の解体を行うことを可能とするものです。ただ実際は、そこまでのケースに至ったことは全国的にみてもほとんど例がありません。
根拠法は行政代執行法や建築基準法ですが、こうした条例が全国的に増えてきていることから、国ではこの条例にしっかりと法律的な裏付けをするための立法の動きもあるようです。
伊万里市では今後の課題として、空き家バンクや古民家再生などの空き家の有効活用も対策として考えていきたいということでした。本市においても今後も条例を策定した後、どのように運用していくべきか伊万里市の先進事例を参考にしながら提言してまいりたいと思います。
二日目は、武雄市の「武雄図書館」を視察しました。
![takeoto.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/c4/05/j/o0320024012872784683.jpg?caw=800)
(武雄図書館外観)
全国から現在視察が殺到しており、この日も他の2つの自治体と合同での視察。
ちょうどラッキーなことに樋渡市長が来館しており、直接市長からこの事業についてのお話を伺うことができました。
武雄図書館については、色々と報道もされているのでご存知の方も多いかと思いますが、公立図書館とTSUTAYAを運営する民間会社が協同で運営していくまったく新しいスタイルの図書館です。
これにより、これまでは年間270日程度だった開館日が365日年中無休へ。
閉架図書をなくし開架図書を10万冊から20万冊へ。
スターバックスが入り、コーヒーを飲みながら本を読むことができる。
図書カードがTカードになり本を借りるとポイントがたまる(但し、選択制)
本を借りに来たついでに有料ですが、映画や音楽も借りることができる。
などなど、公営では実現できなかったようなサービスが可能になりました。
コスト的にも、指定管理は一般的には人件費の削減というコストカットが発生しますが、民間の収益をプラスαしてその分を運営費に回しているため、首切りせずに雇い直すことができたということです。
視察していた議員からは、「子どもスペースが狭くなってしまったのでは?」という指摘もありましたが、今後隣接地にキッズ用のライブラリーを建設予定ということでした。
視察した日もたくさんの市民だけでなく、観光客が訪れていましたが、市営の図書館が観光スポットになっているのは、以前私が訪れたスウェーデンのストックホルム市立図書館に似ているな、と思いました。
![stock.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/42/47/j/o0320024012872784689.jpg?caw=800)
(ストックホルム市立図書館)
公営の施設に、民間事業者を入れることに関しては、批判もたくさんあります。
逗子市でも、この手法をそのまま取り入れる必要があるとも思いません。
ただ、批判するのは簡単で、大事なのは対案を考えることです。
武雄市では、市民の約8割の方がこの図書館に満足しているということでした。
人口が減り、税収が下がっていく中で、逗子市の立派な公共施設をどうやって維持運営していくのか。
コストは抑えつつもサービスを向上するにはどうしたらよいのか。
武雄図書館の取り組みは大いに示唆を与えてくれるものと思いました。
![takeo.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/c4/d1/j/o0240032012872784692.jpg?caw=800)
(武雄図書館館内の様子)
ラストは鳥栖市の「夢プラン21事業」について。
子ども議会で子どもたちから市長に「自分達の夢を実現するような取り組みをやって欲しい」という質問があり、市長がそれに応えた事業ということで、予算50万円で子どもたちに叶えたい夢を募集し、市と協同で実現させるというユニークな取り組み。
これまでに、例えば、鳥栖スタジアムを満員にしたい、という提案があり、通常は6000人程度しか入らないスタジアムが創設史上最多の18231人を記録したというのですから、子ども達のパワーおそるべしです!
来年で10年目を迎えるということで、私からは、キャリア教育の観点も足して、例えば街のPRビデオに地元商店を出してその代わりに宣伝費をもらうなど、与えられた予算をただ使いきるだけではなく、財源確保をするためにはどんな工夫が必要か?までを子どもたちに考えてもらったら、この事業が新たな広がりを見せるのではないでしょうか、などと提案させていただきました。
ところで、鳥栖市は市議会議員挙を間近に控えているということでしたが、現在は女性議員さんが0。
是非、女性議員の活躍も今後期待したいところです(^-^)
初日は伊万里市の「空き家等適正管理条例について」
![imari.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/cb/bb/j/o0307032012872784681.jpg?caw=800)
(伊万里市役所にて)
逗子市においても先の定例会で議員提案により条例が制定されましたが、代執行を含めるか含めないかで議論が分かれたこともあり、すでに今年の1月に施行され運用されているという伊万里市さんの取り組みは大変参考になりました。
この条例は、簡単に言うと、持ち主が不明になった草ぼうぼうの荒廃した空き家などを、これまでは防災上近所の人が役所に何とかして!とお願いしてもたらい回しされて対応してもらえませんでしたが、この条例をつくることにより行政が持ち主を調査し、きちんと管理するよう所有者に勧告ができるようになる、というものです。
近年高齢化や少子化などにより、こうした空き家は全国的に増加傾向にあります。
逗子でも議論が分かれた行政代執行とは、相続人が不明、かつ近隣住民に倒壊などの危険が迫っていたなどの場合は、行政が建物の解体を行うことを可能とするものです。ただ実際は、そこまでのケースに至ったことは全国的にみてもほとんど例がありません。
根拠法は行政代執行法や建築基準法ですが、こうした条例が全国的に増えてきていることから、国ではこの条例にしっかりと法律的な裏付けをするための立法の動きもあるようです。
伊万里市では今後の課題として、空き家バンクや古民家再生などの空き家の有効活用も対策として考えていきたいということでした。本市においても今後も条例を策定した後、どのように運用していくべきか伊万里市の先進事例を参考にしながら提言してまいりたいと思います。
二日目は、武雄市の「武雄図書館」を視察しました。
![takeoto.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/c4/05/j/o0320024012872784683.jpg?caw=800)
(武雄図書館外観)
全国から現在視察が殺到しており、この日も他の2つの自治体と合同での視察。
ちょうどラッキーなことに樋渡市長が来館しており、直接市長からこの事業についてのお話を伺うことができました。
武雄図書館については、色々と報道もされているのでご存知の方も多いかと思いますが、公立図書館とTSUTAYAを運営する民間会社が協同で運営していくまったく新しいスタイルの図書館です。
これにより、これまでは年間270日程度だった開館日が365日年中無休へ。
閉架図書をなくし開架図書を10万冊から20万冊へ。
スターバックスが入り、コーヒーを飲みながら本を読むことができる。
図書カードがTカードになり本を借りるとポイントがたまる(但し、選択制)
本を借りに来たついでに有料ですが、映画や音楽も借りることができる。
などなど、公営では実現できなかったようなサービスが可能になりました。
コスト的にも、指定管理は一般的には人件費の削減というコストカットが発生しますが、民間の収益をプラスαしてその分を運営費に回しているため、首切りせずに雇い直すことができたということです。
視察していた議員からは、「子どもスペースが狭くなってしまったのでは?」という指摘もありましたが、今後隣接地にキッズ用のライブラリーを建設予定ということでした。
視察した日もたくさんの市民だけでなく、観光客が訪れていましたが、市営の図書館が観光スポットになっているのは、以前私が訪れたスウェーデンのストックホルム市立図書館に似ているな、と思いました。
![stock.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/42/47/j/o0320024012872784689.jpg?caw=800)
(ストックホルム市立図書館)
公営の施設に、民間事業者を入れることに関しては、批判もたくさんあります。
逗子市でも、この手法をそのまま取り入れる必要があるとも思いません。
ただ、批判するのは簡単で、大事なのは対案を考えることです。
武雄市では、市民の約8割の方がこの図書館に満足しているということでした。
人口が減り、税収が下がっていく中で、逗子市の立派な公共施設をどうやって維持運営していくのか。
コストは抑えつつもサービスを向上するにはどうしたらよいのか。
武雄図書館の取り組みは大いに示唆を与えてくれるものと思いました。
![takeo.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140312/13/nagashima-yuri/c4/d1/j/o0240032012872784692.jpg?caw=800)
(武雄図書館館内の様子)
ラストは鳥栖市の「夢プラン21事業」について。
子ども議会で子どもたちから市長に「自分達の夢を実現するような取り組みをやって欲しい」という質問があり、市長がそれに応えた事業ということで、予算50万円で子どもたちに叶えたい夢を募集し、市と協同で実現させるというユニークな取り組み。
これまでに、例えば、鳥栖スタジアムを満員にしたい、という提案があり、通常は6000人程度しか入らないスタジアムが創設史上最多の18231人を記録したというのですから、子ども達のパワーおそるべしです!
来年で10年目を迎えるということで、私からは、キャリア教育の観点も足して、例えば街のPRビデオに地元商店を出してその代わりに宣伝費をもらうなど、与えられた予算をただ使いきるだけではなく、財源確保をするためにはどんな工夫が必要か?までを子どもたちに考えてもらったら、この事業が新たな広がりを見せるのではないでしょうか、などと提案させていただきました。
ところで、鳥栖市は市議会議員挙を間近に控えているということでしたが、現在は女性議員さんが0。
是非、女性議員の活躍も今後期待したいところです(^-^)