本日、決算委員会初日が終了しました。

決算とは、昨年度の市の事業が適正に執行されたか、事業の費用対効果はどうであったか、などを審査するものです。
すでに執行済みのものを今さらあれこれ審議しても仕方ないという意見もあるかもしれませんが、新年度の予算編成の前に決算委員会をもってきているのは、決算審査の過程で指摘された改善点が予算編成に活かされるようにしているためです。



さて、平成22年度の不能欠損額、約2700万円。

収入未済額、約5億7200万円。



これは何の金額でしょうか。

私も議員になるまで知りませんでしたが、これは市税の滞納額なんです。

もっというと、収入未済額というのは現在の滞納金額で、不能欠損額というのは滞納期間が5年過ぎて、徴収不可能になってしまったお金なのです。

経済的な困窮や行方不明など様々な事情がある場合もありますが、支払える能力があるにも関わらず支払わなくて、5年が経過してしまうと免除されてしまうのです。

ほとんどの場合、逃げ得にならないよう資産を差し押さえたり、生活困窮者であれば減免措置をして分割して支払ってもらうなど行政職員も努力はしていますが、中には、支払いを電話で促しても逆に怒鳴ったりする確信犯もいると聞いています。


きちんと支払っている人とそうでない人が同じ市民サービスを受けるのはおかしい。
そのために、市税の徴収強化策として『インターネット公売』を政策提言していました。
(※インターネット公売とは、自治体など公的機関がネットオークションを利用して差し押さえ品の売却などの公売を行うこと。2004年に東京都主税局がヤフーと提携して同社の「Yahoo!オークション」を通じて実施したのが最初。)



今年の9月には第一回の逗子市インターネット公売が実施されます。
http://koubai.auctions.yahoo.co.jp/kng_zushi_city
該当する3件のうち、一件の方は車をインターネット公売にかけるということになりましたが公売の前に全額滞納税をお支払いいただいたとのこと。

インターネットに財産が公売されるとなれば、他の滞納者に対するプレッシャーにもなりますし、滞納額が年々増加しつつある中で、市の滞納金額も減るものと期待しています。


平成18年に提言してから言い続けて足かけ5年かかってしまいましたが、ようやく実現しました。

決算委員会の総括が終わりましたらまたご報告したいと思います!