令和2年6月26日付長崎新聞に於いて、
旧長崎県庁跡地の埋蔵文化財発掘調査の現況報告が成された。
長崎奉行所西役所の出島側に下ってゆく南面スロープの石垣が、
写真により大きく写し出されており、
誠にもって、江戸期の風情の一部が感じ取られるような気が致した次第。
昨年の一般開放の時、出島側丘上に立った時は、
徳川三世紀の間、その大半に於いて、
厳然として日本の歴史を刻んだ奉行所の存在を強烈に感じ、
鳥肌のたつ思いがあった。
今後は西側調査と合わせ、東側、江戸町側の調査を具体的に行い、
全面発掘により全体像を浮かびあがらせていただきたいものである。
将来に於いてまさに長崎市の宝、県・国の歴史遺産として、
大きな財産となる可能性は大きい。