平成30年4月20日、さるく2日目。
S氏の案内にて東大赤門へ向かう。
AM10:30到着、半世紀前の光景が昨日の如く
浮かびあがる。正門から安田講堂まで一直線の路。
ここを走って50年前、工学部列品館前へ突入、
というイメージを持っていたが、列品館は正門の
すぐ脇であった。 どうも裏門あたりから、
我々第一機動隊は大学構内へ入った模様なのである。
半世紀前の機動隊員二人は、記憶の糸をたどるが
明確には思い出せない。安田講堂も、列品館も、
こんな小さな建物であったか ── 。
50年間で私の頭の中で思い出と同時に巨大化していた
ようである。 S氏は命がけで横付けした装甲車から、
バリケードで固めた列品館へ同僚と共に突っ込んだ。
私はガス銃にて参戦。 屋上にたどり着いた時、
火炎瓶を投げていた者達は座り込んでフルえていた。
齢70を超えた、老兵二人、黙して東大を後にした。
東京大学 工学部列品館 前にて