町ねこと商店街

 

 長崎市新大工町で65年以上にわたり住民の食を支えて来られた青果店が、8月末で店を閉じられることになりました。店主選りすぐりの野菜や果物は、新鮮でおいしく、私もねこ調査の帰りに買い物するのが楽しみでした。

 閉店の知らせを受けて、8月26日、お店を訪ねました。年配の女性が買い物しながら「目のよう見えんけん、よか品物ば選んでくれんね」と話されるのを聞き、お客さんと店主の信頼の強さをしみじみ感じました。

看板ねこのでんすけ君は、町の人気者でした。お客さんに媚を売るわけでもなく、堂々と野菜の入った箱の上で眠る姿は、微笑ましく、貫録もありました。でんすけ君に代わって「おちょぼ」ちゃんという同じサバシロさんが、やはり堂々とお昼寝中でした。どことなく、でんすけ君に似ています。

大型マンションや店舗の建設による市街地再開発事業が進み、新大工町商店街も大きく変わろうとしています。これからは商店街の町ねこたちも減っていくのかもしれません。

お店周辺のねこたちのお世話をされていた西山さん、ねこ調査に協力していただき、ありがとうございました。

2022.8.28 

(塾長 中島)

長崎のまち猫調査隊塾|長崎市 (nagasakinomachinek.wixsite.com)