調査のルール

 

 長崎の町ねこ調査隊塾は、町ねこ調査に興味があれば、だれでも、いつでも大歓迎です。

ただ一つ、新しく入る方にお願いしていることがあります。それは調査中にねこにエサをあげないことです。塾のメンバーはねこが好き、ねこを見かければ、おいしい物をあげたくなるのは人情であり、その気持ちもよくわかります。

 また、エサをあげれば、ねこたちが近寄ってくるので、毛柄やしっぽ、目の色などをくわしく観察できます。ではなぜ、エサをあげないのか? それは私たちが、いわゆる「エサやりさん」ではないからです。

 町ねこ調査では、ねこの頭数をカウントすると同時に住民にインタビューし、ねこに対してどう思っているのか聞き取りもしています。住民の中にはねこが好きで、好意的な人もいれば、迷惑していて、嫌悪感を抱いている人もいます。私たちの活動がそのどちらの立場でもないことを住民に知ってもらわなければ、聞き取り調査はできません。

 個体識別からねこの数を把握する、そこからさらに踏み込んで住民のねこへの意識をつかみ、ねこ問題を根本から解決したい、私たちはそう考えています。(塾長 中島)