JARF保護犬 NO.9バロン 改め レオくん のご家族様との再会 ③
どうも!レオです。
僕と家族の再会のお話その③です。
どうぞ、今日もよろしくお付き合いくださいませ。
そうそう、レオくんのこの顔。
お父さんはこの二重がマヌケ顔って言っていましたが、とてもかわいいです。
現在お世話になっているドッグフォレストの頼れる私の相談相手Tさんと
「バロンって狼みたいな顔してるねー」って話していたその日に、「うちのレオだ!」とお父さんからお電話があったんです。
僕、結構いい顔してると思うんですけれどー。
さて、どうやってレオくんのお父さんが私に電話をくださったのかの経緯をお伝えさせていただきますね。
石巻での活動の最後の辺りから、伊豆高原に来た最初の辺りは、隊長・浦川さん、今も一緒に頑張ってくれている竹ノ内くん、動物看護士の高畑くん、そして私の4人での活動が多くなりました。
4人の活動の最終日6月18日 伊豆高原にて。みんな真っ黒ですね。
福島のワンちゃん達を保護し、すぐに情報をインターネットで発信しましたが、なかなか飼い主さんは見つかりませんでした。
何度も福島へ調査に行ったり、物資をお届けしたり、役場にも行きました。
いろいろな方とたくさんお話をさせていただきました。
その中で、一番大きな避難所にあるパソコンの台数でさえ少ないこと、避難者さん達にご年配の方が多いことに気がつきました。
便利な世の中になり、私達はすぐにインターネットという手段を使いますが、避難者様の中には、使い方の分からない方・使いたくても使える環境にない方の方が多いのでは?と思いました。
私達もテント生活で不便でしたし、私はパソコンを持ち歩いていませんでしたが、まだ震災直後の方達にとってインターネットでの情報発信は、ちょっと視点が違うのかもと思いました。
そこで避難所全部に郵便でワンちゃん達の情報と写真をお送りしよう!と思い、みんなで手分けして用意を始めました。
最新の避難所リストを手に入れ、私は車の中やテントの中で宛名書き。
みんなは資料をコピーし、三つ折にして、封筒に入れます。
作業は夜遅くまで毎日続き、とても大変でした。
全部で250通ほど郵送しました。
大変でしたが、これで飼い主さんが見つかればという想いが強かったです。
しかしながら、なかなか反応はありませんでした。
避難所生活が長引き、他県へ移動されている方達も多いと伺っていました。
資料を見てうちの子に似ているという問い合わせ、写真は載っていないけれど、他には保護した子はいませんか?など、数件のお問い合わせがあったものの、飼い主さんとワンちゃんがマッチすることはありませんでした。
言いだしっぺは私でした。
みんなに大変な作業を手伝ってもらって、この結果かぁ…と、結構ショックでした。
郵送してからかなり時間が経ってからかかって来た電話が、この落ち込みを吹き飛ばしてくれました。
そう!それが、レオくんのお父さんからの電話だったのです。
レオくんのお父さん、お電話くださって本当にありがとうございます!
お父さんとお母さんは、しばらく新潟にいらっしゃったそうです。
そして南相馬市の避難所に戻られ、私達が送った資料を見てくださって「レオだ!」と思ったそうです。
特徴などお話させていただき、今のレオくんのお写真をお送りし、再度確認していただきました。
「レオに間違いない!」とおっしゃるお父さん。
「仮設が当たったらすぐに迎えに行きます」とおっしゃるお父さん。
「レオくん!」という、私の呼びかけにすぐ反応をしめしたレオくん。
間違いない。
と、思いたいのですが、ひとつ問題が…
それは、首輪が違ったのです。
つづく
伊豆高原 クミコ