先代のイヌが亡くなってからご無沙汰していた飼い主さんが、久しぶりに来院されました。足もとには会ったことのないイヌ。
飼い主さん「・・・2代目ゆずです。」
先代のゆずが亡くなって、新しいイヌを迎えたそうです。名前も先代と同じ「ゆず」。
来院の前日に自宅に迎えたそうです。まずは新しい家に慣れることを最優先にして、今日は健康診断と今後の飼育相談をすることになりました。
チワワロング(すっきりショートカット)
ゆずは豊田市の「動物保護管理センター」から飼い主さんの元へもらわれてきました。言ってみれば命の終わりギリギリのところで飼い主さんに救われた子。
診察中はとても穏やかで落ち着いていました。若干の皮膚疹痕と目やにはありましたが、心音もよく、呼吸も安定していました。初対面のクリニックの人間にもシッポ
を振れています。
飼い主さんは、7歳(推定)からのしつけに不安がある様子でした。
もっともだと思います。ましてや動物保護管理センターにいたとなればいろんな心配もあるのでしょう。
でも僕は「大丈夫だと思うよ。」とお答えしました。
なぜなら、飼い主さんは先代ゆずのしつけを、僕からみてもとても上手にされていました。診察しながら観察した2代目ゆずの性格と、飼い主さんならきっといい関係が築けると感じたからです。
ゆずのような子を不幸にするのも人間。
救うことができるのもまた、人間。
お店で出会う、人気のイヌやネコももちろんいいけれど、
そうじゃない場所での出会いもかげがえのないものです・・。
ゆず・・よかったな。幸せになるんだぞ。
2代目ゆずと飼い主さんに
幸多かれ!
ながさか犬猫クリニック→★
