ダニ、見たことありますか? | ながさか犬猫クリニック

ながさか犬猫クリニック

愛知県刈谷市の動物病院です。犬猫の診療を専門としています。地域のかかりつけ医として安心してご相談いただけるように頑張っています!

動物にとって好ましくない虫ハチは、春になって気温が高くなると活動が活発になります。

今日お話しするダニもしかり。春から初冬にかけてが活動のピークです。


ダニ。

名前は聞いたことはあるけど、見たことのない方が多いのではないでしょうか。



まずはコチラ↓


吸血前のダニ

ダニ:吸血前
体長3ミリほどでしょうか。




で、こうなります↓



吸血後
ダニ:吸血後(借用)
(駆除薬パンフレットより)



デカッ!

そう。吸血後はすっごく大きくなります。


体長で約3倍。体積で6~7倍でしょうか。ダニのお腹の中は吸血した動物の血液でパンパンです。


見慣れているはずの僕でも、吸血直後のダニを見るとギョッとします、、、。




イヌの散歩やネコの外歩きの後に気ことが多いです。


飼い主さんからは

「センセー!鼻になんか丸い気持ち悪いのがついてます!!」と電話を受けます。



そこでピン!ときます。

アイツだなと。




アイツ↓
ダニ:吸血後(借用)

これが動物の鼻先や体について(食いついて)いると、かなりの存在感です。



本当に、招かれざる客です。



もしも動物の(人間も)体に食いついているのを見つけたら、、、


あせらなくて大丈夫。

取らなくていいですよ。


そのままクリニックに連れてきてください。



飼い主さんには

「取りたくなっちゃうとは思うけど、そのままにしておいて。」
と伝えます。



引っ張ってダニをとると、クチバシが残って化膿する場合がありますし、ダニはお腹いっぱいになるとコロリと自分で落下するからです。

でもそれを知らないで取ってしまっても心配いりません。

傷口が化膿しないように気をつければ、よっぽど大事にはなりません。



外散歩に出かける子はこの時期、あらかじめダニ駆除薬を準備しておいた方がいいでしょう。


ダニは草の生えているところで潜んでいて、クンクン匂いを嗅ぎながら散歩する動物に向かってジャンプしてくっつくのです。


だから鼻先に食いつくことが多いのですね。



問題がダニだけなら、ダニ駆除薬を病院に取りに来てもらえば十分だと思います。

くれぐれも病院処方の駆除薬を使うことをお勧めします。

市販のものとは効き目に雲泥の差があります。ホントです!