僕は基本、入院を勧めません。
なぜか。
動物にとっては入院自体がストレスだから。です。
人間なら、自分が入院する理由や、治療の意味を理解した上で、入院に臨みます。
「嫌だけど、頑張ろう」という心構えができるのです。
しばらく我慢すれば退院できる
退院したら楽しいことしよう!
体調良くなったら、こんなこと、あんなことしよう。
何より体が楽になる!
治療後に向けた展望が持てるのです。
先に光
があると踏ん張れるんです。
一方で動物。
人間の気持ちをいち早く読み取ったり、言葉を理解したり、雰囲気だけで嫌なこと(通院
とか目薬とか)を察知したり、、、
驚くほど賢いですが、
なんのための注射なのか
とか
しばらく頑張ったら体が楽になる
とか
例えば入院なら
あと何日くらいで家に帰れる
とか
いよいよ退院!さあ楽しむぞ!
とかいう未来への理解が難しいのが現実です。
体がおかしい→病院に連れてこられた→ブスッとされた(注射)→置いていかれた(入院)→さびしいし怖い→心真っ暗。
な気分でしょう。
飼い主さんには、どうしても入院が必要な場合もあるけれど、
動物がしんどい時は、一番安心できる場所(家)で安心できる人(家族)が見える所にいさせてあげるといいよ。と話しています。
でも病気の家族を支えるのって大変です。
雑談しながら、
僕:「入院代払うと思って、その分おいしい肉でも食べて飼い主さんが元気
つけてね!」
飼:「ほだね。まあ頑張るわ。」
といったやりとりもしばしば。
何かあったら連絡してねと飼い主さんを送り出しながら、
帰れるとわかってホッとしている様子の動物たちを見送るのでした。
以上の方針ですが、入院施設も完備しています!念のため。
ながさか犬猫クリニック→★
