リトルカブをいろいろいじっているうちにもっと速く走らせたくなり、ボアアップして原付2種登録をしました。
流山市で排気量変更の申請をして新しいナンバープレートを交付してもらうには、
標識交付証明書(旧)
ナンバープレート
標識交付申請書
ボアアップしたことを証明できる書類(取説でOK)
免許証
が必要です(市民税課)。
自治体によって提出書類が違うので要確認です。
今春は10日に1度くらいのペースで流山自動車学校に通って、小型オートマの二輪免許を取りました。
武川の81CCのキットを購入してボアアップしたのですが、これを組んだだけでハイOKではありません。
クラッチとドライブスプロケットを交換して駆動系を見直す必要がありますし、
キャブレターも調整し直すことになります。
圧縮が上がるので燃料はハイオク、点火プラグの熱価もひとつ上がりました。
ちなみに、
ハイオクとは燃えにくくしてあるガソリンです。
圧縮が上がるとレギュラーだとプラグ点火前に発火してしまうので、ハイオクを使用します。
私もよく知らなかったのですが、レギュラー車にハイオクを入れてもあまり良い効果はないそうです。
ボアアップの作業に取りかかる前に、オイル交換のタイミングでクラッチとドライブスプロケットを交換しました。
スプロケットのカバー内はドロッドロで、まず掃除をしなくてはいけない状態でした。
ドライブスプロケットは最初15Tを組みましたが、それでもエンジブレーキが強すぎたので16Tにしました。
スプロケットはサンスター製です。
スプロケットの交換はトルクレンチ以外に特殊な工具は必要ありませんし、簡単な作業です。
お次はクラッチ。クラッチは武川です。
ボルトを抜いてもガスケットが貼り付いてなかなかカバーが外れません。
プラハンであちこち叩いて外れましたが、貼り付いたガスケットを取り除くのに苦労しました。
クラッチのカバーはスリムソケットの8ミリがないと開けられない所があるので用意しておきましょう。
また、クラッチ交換にはクラッチロックナットレンチとプーリーホルダーが必要です。
ロックナットの手前のカバーが曲者で、電動のインパクトじゃないとネジが緩みませんでした。
クラッチを組んでカバーを付けるときは、スプリングがバラけないように、車体を斜めにするか倒してカバーを閉じます。
スプロケットとクラッチの交換には6時間かかりました。
次はボアアップです。
武川のキットにはガスケット類が全て揃っているので安心です。
ボアアップ恒例のショット。
ボアアップ時に気をつけなくてはいけないのがバルブタイミングですが、
私は圧縮上死点のところでカムスプロケットとカムチェーンを結束バンドで固定してからバラしました。
クラッチの時と同じくガスケットをはがすのに苦労しました。
ピストンのクリップを取り付けるのがけっこう難しいので、細めのワニ口を用意しておくといいです。
また、シリンダーにピストンを挿入する際、ピストンリングコンプレッサーは必ず用意しましょう。
安い工具です。これがあればあっさりピストンが入ります。
ガスケットの挟まる面は必ず脱脂して後のオイル漏れを防ぎましょう。
キャブレターとマフラーを戻して、ステップを付けたらひとまず完了です。
ボアアップ作業も5時間ぐらいかかりました。
オイルを入れて試運転ですが、ここからまたキャブレター調整に手を焼くのでした…笑
ボアアップ後のオイル交換ですが、
クラッチを交換してしばらく走ったらオイルが黒くなったので、早めに新しいオイルに入れ替えました。
ボアアップ後は特に異常なければ500キロで交換、2回目からは1000〜1500キロでいいと思います。
心配なら少し走ったらオイルを抜いて異常ないか確認するとよいでしょう。
キャブレターは敢えてノーマルのままで、キースターの燃調キットで調整しました。
また、カムシャフトもノーマルのままです。
これらを交換しなかったのは、まだいじる楽しみを残しておこうと思ったからです。
ただ、あんまり速くしすぎると街乗りしにくくなるかもなので、そこは悩ましいところですね。