1980年代のミッチェル310ULです。


ベールを起こしてもトリップレバーでロックされないとのことでお預かりしました。


ミッチェルはこのトラブルがけっこう多いですね。


トリップレバーかベールマウントが摩耗していたら部品を探して交換修理となりますが、


トリップレバーが曲がっていて引っかからなくなっていることがよくあります。





70年代のミッチェルに付いていた遊星ギアが省略されて、ギアもストレートカットのシンプルな作りです。


ベールの原因を調べてみると、トリップレバーの蹴り返し側が曲がって動きが悪くなっていました。


そこがローターに干渉しないようにしてやればOK。


なんてことはない修理のはずでしたが、


トリップレバーを留めるスクリューが接着されていてビクともしない…。


おかげで直すのにめっちゃ苦労しました。


ただ、潰れていたレバーの先をちょっと起こしてやっただけで、


ベールはパシパシ動くようになりました。


リールの不調って些細なことが原因なんです。