第37回 パーキンソン病改善緩和のツボ その1 | ながれのブログ

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37回 パーキンソン病改善緩和のツボ その1

足ツボ健康塾 赤坂欣哉


 私が一番最初にパーキンソン病の患者さんを診たのは83歳女性で、左手の小指と薬指に小さな震え(振戦)が現れており、訊くと1年前から震えが現れて、しかしそれ以外のパーキンソン病の症状は現れておらず、よってまだ初期の段階で足ツボにトライしてもらいました。

 女性にはやり方を説明し、「まだパーキンソン病が改善緩和出来るかどうか分かりませんが、1ヶ月間はツボを押して下さい」とお願いしました。

 そして丁度1ヶ月後に再度訪問して状態を確認してみると、小指も薬指も震えてはおらず、女性曰く「3週間目辺りから震える期間が短くなってきて、今は収まっている」と、返事を頂きました。

 それからまた1ヶ月後に連絡したら、やはり震えは収まっているとの事でした(この間も足ツボは押し続けてもらいました)

 私はこの時、「よっしゃ〜!、パーキンソン病は改善できるんだ!」と確信し、それでこの頃に新聞社さんに投稿させてもらっていたので、この事を記事に載せてもらいました。

 そうしたら、その記事を読んでくれた73歳男性が、ぜひ試してみたいと言うことで、奥さんと2人で私の所に来てくれました。

 私はその男性が車から降りて私の方に歩いて来てくれた時、「えーっ!、こんな酷いパーキンソン病の症状が現れた人に足ツボをやるの?、かなり厳しい、いや、無理かも?」が第一印象でした。それはステージ4から5になると判断出来る程の重症度でした。

    部屋まで案内する途中も、歩き方は杖を突いてヨロヨロとゆっくり歩きで、靴を脱ぐ時は用意した椅子に座り、奥さんに靴を脱がしてもらっていました。

 部屋に入り、椅子に座ってもらって男性と奥さんに問診を始めました。奥さんの話しでは、日常生活のほとんどの事は自分では出来ず、奥さんにやってもらっているそうです。    

 最近では歩くのもままならず、もう車椅子を押してあげることを覚悟していたそうです。それはパーキンソン病の重症度で言えばステージ5(1番重い)になります。

 症状はすぐにわかる手の大きな震え(振戦)、足ツボを押す前に大きなグラスに白湯を飲んでもらうのですが、手に持つグラスが大きく揺れて白湯が溢れそうなので、私が両手でグラスを押さえて白湯を飲んでもらいました。他にも、歩く時は真っ直ぐには歩けず、右へ右へと曲がっていく。姿勢はいつも猫背で、背筋を伸ばすと後ろへ倒れそうになる姿勢反射障害など、すぐにパーキンソン病だと分かる症状がハッキリ現れていました。

 男性にはパーキンソン病に関係するツボと注意点などを説明し、奥さんにはツボ押し棒での押し方をマスターしてもらいました(男性は自分では押せないので)

 男性はパーキンソン病になって約10年、23年前から症状が徐々に酷くなり始め、去年くらいからは自分の事も出来なくなりだした、と奥さんの説明でした。

 私は「パーキンソン病になって10年になるんですか?、ちょっと厳しいかも知れませんが、でも可能性があるので、まずは1日朝晩2回、1ヶ月間ツボ押しを続けてみて下さい、とお願いしました。

 奥さんは「もう薬も効きにくくなっているし、このまま何もしなければ悪くなる一方なので、可能性があるなら何でもやってみたい」と言ってくれました。


38回に続く