お年寄りには親切にしなさいって、
親や先生から常識のように言われて大人になった覚えがあります。
でもなかなか親切にする場面に遭遇しなくないですか?
それに、こんなコロナ禍では、手を貸すこともためらわれたりしますよね。
今日は、そんな中で、親切に(あくまでも私目線で)することが出来た体験を。
私がよく利用するイオンモールのコピー機があります。1枚5円なので助かっています。
今日もそこへ行ったのですが、先客が。。。
事故の後遺症なのか、病気なのかわかりませんが
、腰は曲がったまま伸ばせず
足にはギプスらしきもの。
腰を90度以上曲げて、カートに荷物と杖を乗せ それを押しながら少しずつしか移動できない80代前後の男性
えっ
この体勢でコピーできるの?
コピーのカバー(フタ?)を開けられるの?
原稿挟む前にカバー落ちてくるやん
(心の声)
躊躇なく声をかけました。
「お手伝いしてもいいですか?」
すると、怪訝な顔をされました。
(あ、しまった!余計なおせっかい⁉︎)
「コピーのカバーが落ちてくっとよなぁ」
そうなんです。私もそれ嫌なんです。
だから、そのお体では大変でしょうと思って。
(心の声)
「押さえておきましょうか?」
次の言葉は、「助かる」でした。ほっ。。。
B4で3枚ずつ
端っこが切れないように
お体が不自由なだけで、コピーの取り方には慣れていらっしゃるようでした。
でも、お体を真っ直ぐ伸ばして立てないので、原稿の置き方が悪くて、いつも何回も何回もやり直しをしているとのことでした。
何枚かコピーしている間に
「独身?」と聞かれ
「いえ」と答えると
「じゃっどな。こんな優しか人が一人のわけないか」
お体が不自由なだけで、しっかり男性でした笑
そうするうちに、次の方が来られたので、
もう終わりますからと声をかけ少しお待ちいただいて(私はスタッフなの⁉︎)
私「お先にどうぞ」
次の方(50代らしき女性)「私、慣れていないから出来るかしら?」
私「私がついていますから大丈夫です」(スタッフか⁉︎)
50代らしき女性「それならお願いします。あなた良い人ね」
するとそれを見ていた先ほどの80前後の男性
「その入れ物が欲しい。どこに売ってる?」
50代女性が持っていたクリアファイルのことです。
2階にありますよと二人で会話していて、
あぁもう。。。
私「私が買ってきます!」
だって、コピー機は一階で、100円ショップは2階の反対側の一番端っこ。
普通に歩ける私だって億劫になることがある場所。
このお体の不自由な方がそこへ行くには、エレベーターまで、10分くらいかかって、そこからいったい何分あれば100円ショップに着くのよーと思ったので。
その80前後の男性は、コピー代をやり直しの場合のために、何百円も入れていたので、そのおつりを握りしめて走りました。
別に走らなくてもいいんですけど、
コピーした物をファイルに入れて今日中に郵便局から送らないといけないと仰っていたので。
神様見てますかー?
私、親切にしてますよー
だから私の癌を治してくださーい
(そう、私は癌患者なのです)
そういう下心ありありで100円ショップまで走りました
息を静めながら戻り、
「はい。A3のファイルありましたよ。おつりとレシートはここに。」とお渡しすると
「ほんとに買ってきてくれたんだね。」
そりゃあそうです。
こちらは、お年寄りや体の不自由な方には親切にと子どもの頃習ったんですから
私だっていつ人様の手が必要になるかわからないんですから。
そんなことは口にせず、
「これくらいのことなんでもありません。」とにっこり。
そしたら、また余計な一言を口にされました。
「あんたがコレやったらよかのに」と小指立てて。
男はいくつになっても男ですね
そして、自分の物をコピーしようとしたら、また先客が。。。
しばらく待つことになりましたが、
良いことをした気分でいっぱいだったので、イライラせず待てました。
人はどんな時に幸せを感じるか
人のお役に立てたとき
私はそう思っています。
神様が、癌を治してくれるかもしれないしね