田口ランディの本は5年くらい前によく読んでました。
『コンセント』『アンテナ』『モザイク』…知る人ぞ知る…ですよね。
当時(5年くらい前)の病んでいた私にピタッとくる感性でした。
それからしばらく避けていましたが、この『パピヨン』は勧められて…久々のランディワールドへ。
死後の世界
死を迎え、肉体が滅んだ後、魂は蝶となって飛び立つ…
「死と死に逝くこと」の研究に生涯を捧げた、エリザベス・キューブラー・ロスが見たという「蝶」に惹かれ、田口ランディはポーランドの強制収容所跡へ向かう…。そんなエッセイです。
「死の受容のための五段階」は最近、ある本で読んで知っていました。
否認、怒り、取り引き、抑鬱、受容
そうなんだろうな…と。
死を身近に感じていない私には想像で納得するしかないんですが…。
仏教を学んでいる私は「阿頼耶識」を信じています。
人間の奥深いところにあるもの(自分でも意識できないところにある意識)は、肉体が滅んでもなくなることはない。
なので、私にはとても納得できる本でした。
それと、
お兄さんを自殺で亡くし、それが原因で後を追うように病気で亡くなったお母さん。そして、最後の肉親である憎くてたまらなかったアルコール依存症のお父さんを看取った田口ランディ。
私なら、父の最期をあのように看取れるか…
非常に考えさせられる本でした。
貸してくださった某珈琲豆屋さん、ありがとうございました。
近々、返しに伺います(私信)(^^ゞ