昨年、『子どもへのまなざし』の著者である、児童精神科医 佐々木正美先生の講演をお聞きする機会がありました。

演目は「子どもと子ども、子どもと大人~
    ~生きることはコミュニケーションすること」 でした。

社会不安症、不安恐怖症(昔は、対人恐怖症と呼ばれていた)

その言葉を先生から聞いたとき、私はすぐに長女のことを思い出し、先生のお話に引き込まれていきました。

引きこもり大国、日本 と言われている今日
どうしてこういうことになってきたのか…

幼児期からの愛着形成ができていないことがそのひとつの原因。

深い強い愛、無条件で永遠に与えられる保障のようなもの=アタッチメント

このアタッチメントが日本の家庭に薄らいできているらしいです。


この講演の中で一番心に残り、今も機会あるたびに若いお母さんたちに私が伝えていることがあります。

それは、

人を信じる力=自分を信じる力 は、お母さんを信じるところから始まる

ということです。


赤ちゃんがお腹が空いたと泣けば、母乳やミルクを与え

オムツが汚れたと泣けば、きれいなオムツに替えてあげる

こんな当たり前のことから始まる人と人との信頼関係。

泣いても泣いてもそばに来て欲求をかなえてくれる人がいないと、その赤ちゃんは泣かなくなるんだそうですね。

きっと、そんなにも早いうちから、諦めることを知ってしまうんでしょう。
悲しいことですよね。



だから、今まさに乳児を抱えている方に伝えたいです。

しっかりと赤ちゃんの欲求をかなえてあげてください。

泣いたらそばに行ってあげてください。

母乳ないしミルクをあげているときは、ママの視線はテレビやケイタイにではなく、赤ちゃんの目に注いであげてください。

そうやってしっかりと親子の信頼関係を築くことが

人を信じる力=自分を信じる力 を育てることに繋がっていくと思います。

そしてその、自分を信じる力こそが「自信」なんですよね。


佐々木先生は、お話の中で、「根拠のない自信」を与えることが大切だともおっしゃいましたが、その話は脱線しちゃうので省略します。


我が家には

根拠のない自信を身につけた長男(第2子)と

自分に自信の持てない長女(第1子)

知的障害があるために自信のない面があるものの底抜けに明るい二女(第3子) がいますが


ここ数年特に、長女の育ち方を振り返り、考えることが多いです。

それは、育て方を間違ったとか、後悔しているとか、そういうことではなく、

見つめ直し、今の長女にちゃんと向き合うためです。

そして、そんな試行錯誤が誰かの役に立てたらいいなと思うのです。



そんなわけで、次回は長女の乳幼児期のことを少し書こうかなと…(なるべく更新の間隔が空かないように。。。^^;)