うちの二女がいつも仲良く遊んでいる近所の子がいる。

小1の女の子。

その子は一人っ子で、その子のお父さんお母さんは仕事でいつも帰りが遅い。

3時すぎに学校から帰ってきて、7時すぎまで一人でいるらしい。


うちの二女は、今 不登校で一日中家にいるので、朝からその子の帰りを待ち侘びている。


大人の事情に影響を受けているその子は、小1のくせに妙に大人びていて、うちの高1の二女よりずいぶんと大人な発言をする。

そういうのを聞いてると、知らず知らず深いため息をついてしまう。


大人の事情。
子どもに罪はない。


物分かりのいいフリなんかしなくていいから、もっと子どもらしく、寂しいなら寂しいと言っていいのに。


外が暗くなると、二女はその子を我が家へ連れ帰ってくる。

暗いのに一人ぼっちじゃかわいそうだと。

誰よりも一人ぼっちが嫌いな二女には、自分よりずっと小っちゃなその子が暗くなっても一人で居るっていう寂しさがわかるんだろう。


テレビやゲームでしか時間を過ごす方法を知らなかったその子が、我が家では童謡を聞きながら二女とトランプをしたり、折り紙をしたりして過ごす。

我が家にはテレビもゲームもないので、二女はいつも童謡をかけながら、お絵かきや折り紙をしている。


うちに来るようになった頃、その子はテレビもゲームもないことを不思議がっていたけれど、今はもう普通に過ごしている。

子どもらしさ、取り戻してくれるといいな。



何気なくその子と一緒に居る我が家の二女だけど、あなたはすごい力を持っていると思うよ。