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井上 荒野 箸

第139回 直木賞受賞作

「切羽」とは
それ以上先へは進めない場所。
宿命の出会いに揺れる女と男を、
緻密な筆で描ききった
哀感あふれる恋愛小説。


最後まで物足りない感はありましたが、けっこう、いいな~こういう書き方、と思う描写が多かったです。

中でも↓コノ表現が好きですね。
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受け取った帽子を、自分のうしろ、ビニールシートの端に置いた。

そうして、その日帰るときまで帽子に触れることはなかったが、帽子がそこにあることは、ずっと心の中にあった。


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こういう感じ、すごく同感できますね。

こんな感じで、最初から最後まで、ストレートな言葉は使わずに巧みに恋心を表現しています。

そういうとこ上手いなって思いました。(拙い感想(^^ゞ)