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市川 信夫 著

3歳にして全盲になってしまった少女。

栄養失調のために弱視や全盲になる子どもが多かった時代。

ふみ子は、全盲であるが故に学齢期になっても学校へ行けなかった。

遠くの町に盲学校はあったけれども、お金がかかるので裕福な家の子しか行けなかった。

ふみ子は家族を助けるために、自らあんま師のところへ修行に行くことを選ぶ。
そのとき、ふみ子は8歳。



辛く苦しい思いをいっぱいしてきたふみ子。

でも、どんなときも周りの人に優しく接するふみ子。

辛い想いをしてきたからこそ滲み出る真の優しさ。

そして、ふみ子を取り巻く人たちとの不思議で奥深い”縁”。



そういうものを感じました。