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重松 清の『疾走』上下巻

非常に重い内容でした。


15歳の少年には耐えられるはずもない人生。


目の感覚を鈍くして周りにある現実を認識しないように努めても、

耳の感覚を鈍くして言葉を単なる音に変えてみても

それでも強い「ひとり」で居続けることは辛い。


彼の眼差しは次第に深い深い”穴ぼこ”になっていってしまう。



悲しすぎます。


彼の父親がもう少し強かったら…
彼の母親がもう少し(せめて彼のお兄さんに対するくらいの)愛情を持っていたら…
彼は壊れなくてすんだかもしれないのに。



画像は文庫本を二冊合わせて撮ったもの。

合わせると真ん中に叫んでいる顔が・・・

あまりに怖いのでマウスで隠しました(:_;)