先日、おなかの中で赤ちゃんをなくされた方の出棺に立ち会わせていただきました。
本人は、「元気な泣き声聞きたかったな~」、「こんなはずじゃなかったのにな~」、「いい報告ができると思ったのにな~」と。ポツリポツリと言葉をこぼした。赤ちゃんかわいいって笑ってみたり、突然泣き出したり・・しばらくこういう状態が続くのかなって思います。
実母は、「あの子、私もお母さんになるんだ!頑張らなくちゃ!っていろんなこと我慢して、頑張って入院してたのに・・こんなことになるなんてね~」と。
義母は、「まさか、こんなことになるなんて考えてもみませんでした。なんでなんでしょうね・・・。よくあることなんでしょうか・・この歳になると人間の生まれもった生命力というか、運命というか、宿命・・そういったものを強く感じるようになりましたね。」と。
実父は、「本人たちは先生から話聞いたって。理解したし納得したってけど、おれはもう一度先生から話聞かないと納得できないね。」と涙。
弟が出棺の様子をビデオ撮影してました。
私は、赤ちゃんと両親に手紙を書きました。
●さん
長い入院生活、お疲れ様でした。
3人、皆でよく頑張ったと思います。
赤ちゃんに早く会いたい気持ちと、まだ早いからもう少しおなかの中で頑張ってほしい気持ちと
私自身も悩まされていました。でも、苦しい気持ちではなくて、日々感謝しながら本当に楽しい毎日でした。
今回の事を聞いたときには、なんで?どうして?という気持ちでいっぱいでした。
お父さん、お母さんも同じ気持ちだっただろうと思います。
でも、●さんは赤ちゃんがおなかの中に来てくれたこと、きっと感謝しているのだろうなと想像しています。
●さん夫婦の努力、赤ちゃんを思う優しい気持ちはきっと赤ちゃんにも届いていると思います。
赤ちゃんには、天国で幸せになって欲しいと願っています。
●より
みんな、それぞれが乗り越えていかなければならないひとつの山。
与えられた試練・・
乗り越えたい。いつか・・きっと。