ラ ペスティレンシア(禁断のバストアップ) ポールコモダ

「山の朝は早い」
さて、今回はいよいよ
ポールコモダさん最大の暗部
la Pestilenciaの紹介です。


女のゾンビ、または奇形の類ではありません。
第三期梅毒患者さんを、
そのまま造形にした
品の良くないバストアップです。



このキットに関しては、
かっこいー、ほしーは無く、
すげー、ひくー
という感じがしました。
昔、友人に腐ってる人間の死体の写真を見せられ
「ゾンビの映画のワンシーンだよ」
と言われた事があります。
その時はずいぶん出来の悪い造形だと思いました。
逆に、映画「食人族」の映画のワンシーンを見せられ
作り物にも関わらず
ものすごいリアルに感じ恐怖したことがあります。
大人になり、特撮やCG等の技術を知った今でこそ
作り物とそうでないものの区別がある程度できるようになったものの、
一枚の写真だけ見せられたり、
短いワンカットだけ見せられると
未だその境界線は非常に曖昧な気がします。
この暗黒面は良かれ悪かれ、
コモダさんの作品に反映されているのは間違いないと思います。
華やかでカッコいい物を作ってこその暗部、
暗部あってこその深くて説得力のある造形。
コモダさんは惜しげもなくその両面を
見せてくれる数少ない造形師ですが、
良いのか悪いのか、
どこをもってすごいと言うのかは
個々の良識ある判断で決めることになる気がします。
ちなみに自分は、コモダ造形というミーハーな気分だけで
買いました。
さて、次回は未定になってしまいましたが、
ワンフェスも近いことだし、
また面白そうなものがあったら紹介します。

「またハム食いにこいよ」