20年目のリバイアサン

まさかのキット化とは!まずは1個速攻買いました!
金をチャージしたらオカワリいかないと!
20年前に一番欲しかったキットのひとつであります。
当時子供だった私はこいつを見たさに一人電車に乗り、
横浜から下北沢まで通っていました。
そのうち透明で出来ていたベースの淵が黄ばんできて、
なきそうになった覚えがあります。
そんな私が、20年目、いきなり
こいつのキット化を聞いたらどうなると思いますか!
ずっと熟成されてきたボジョレヌーボーでしたっけ?
アレを解禁されたような気分だと思いますよ。
ではそんな病気な私が
今回どうやってこのキットを楽しんだかをお送りしたいと思います。
ものすごい病的なので注意してください。

箱を机の上において、背筋をただし
軽く会釈します。
次に、いよいよ箱を開けます。
このとき、口を閉じていなければいけません。
なぜなら箱からもれる「レジン匂」を残さず嗅ぐ必要があるからです。
抜きたてほやほやの場合、
やりすぎると頭痛になりますが1~2日で治るでしょう。

箱を空けた瞬間は、「うおおお!やべええ!」
と取り乱しても一向にかまわないのです。
なぜなら、なんとキットが当時のように、
新聞紙でくるんであるのです!
「梱包に新聞紙なんか使って・・・」ではなく特にフューチャーの場合は
「あえて当時のように新聞紙を・・!」というのが適切でしょう。
今後もくるむのは新聞紙であることを願います。
そしてキットを空ける前に、数枚入っているインストや説明書きを
熟読します。コレを読み終え頭に焼き付けるまで、まだキットに触れてはいけません!
次に、部屋に飾られた韮沢先生の過去の作品を見て歩きます。
ウチにはこの頃の韮沢先生造形作品が沢山あります。
それが終われば、いよいよキットを開封します。
ここでひとつ不思議に思う点がありました。
リバイアサンは実際の海鮮物を大胆に使っており、
深い部分や中に入り組んだ部分の再現はどうなっているのか!?
また、フジツボや珊瑚のように細く薄いものは、
複製するときどうなるのか?
パーツを見ると驚きの処理が施されていました。


なんと、上半身のパーツが、前後ろで分割されて、
他の部分もより細かく分割されているではありませんか!


また、フジツボや珊瑚等の細く細かいパーツは
良く見ないと本物と区別がつかないくらいの、
新規造形されております!
なんと昔透明ベースに埋まっていた足先も、
違和感がないように新規造形になっておりました。
この巨大なキットに、ここまでこだわった分割!
さらに、レジンでもなんら違和感のないような部分のパーツも
再現度を上げるため、透明パーツで抜けていました。




いやー、ご馳走様でした。
20年貯め続けたフューチャータワーに突っ込んでおしまいです。
ここは私の作業机の横に隣接してあるのでたまに覗いてます。
でもキットコレクターではないので、いつかヘルペインターに
全部出して作ってもらいます。


しかし、こんだけ形形しく書いておいて、
実は会場で我慢できず箱を開け、友人と遊んでしまっていました。
しかも、当時の店長に手渡して売っていただき懐かしく思い、
さらには、韮沢先生にリバイアサンまで書いてもらいました。
嬉しさでウンコがもれるかと思いました。
すみませんでした

おしまい
次回コモダの病気造形の巻を予定しております