大魔神 PAZUZU 米山啓介 作

http://hellpainter.com/shop-badseed-pazuzuhtm.htm
米山啓介氏の大魔神パズズが公開されました。
パズズといえば、
この像を思い出します。

パズズは悪魔ならぬ、悪魔の神、
「魔神」という存在で、風に由来する存在だそうです。
この像のように、
形状がライオンの頭と腕、鷲の脚、
背中に四枚の鳥の翼とサソリの尾、
蛇のポコチンを持つ悪魔(WIKI見た)
で、風の魔神らしいですが、
米山作品のパズズは蝗(イナゴ)の形状をしています。
悪魔の中でも恐れられている存在らしく
皮肉にもこの像を置くことによって、
「悪魔払い」が行える守護像として
あがめられているそうです。
悪でも、モヒカンヒャッハーがラオウを恐れているのと
同じですね。
ではなぜ、今回の米山パズズが
このような容姿をしているのかについて。

胴体の上に巨大なイナゴのような物がいて
それが頭部と融合しているように見えます。
そのイナゴのようなものの顎が変形し、
何段にもなっていている牙が
悪魔の顔面になるような形状になっています。
(厳密に言うと、イナゴのようで
イナゴでない、蝶のさなぎのような
ものすごい気持ち悪いものなんですが)
イナゴのような物の後ろ足は、
二の腕に融合しており、腕の先端を形成しています。
映画「エクソシスト2」で
魔神パズズの正体をつきとめていくと、
イナゴの大群に出くわします。
イナゴは稲を食い荒らす害であり、
その害は大飢饉を生み、
今度は栄養失調によって
免疫の落ちた人々の間で
疫病がはやり、やがて死滅します。
すばらしい設定ではないですか。
1人の人間から
魂を奪ったり奪わなかったりするような
悪魔ではありません。
行動の赴くまま、ただ通り過ぎるだけで
多くの人の命を奪います。
人間を塵としか思わない存在。
まさに大魔神の称号にふさわしいです。
イナゴは風に乗って大群で現れるので、
空を覆いつくす群れの姿が、
巨大な悪魔として現地の人間の目に写ったのでしょう。
その設定を活かし、
米山啓介は立体物を通して
見事 大魔神の存在を
世に知らしめたのでした。
ヨネスケご本人も、
こんな罰当たりなものを作って
どうなってしまうのかと
インストで不安にかられています。
いや、しかし、心配すること無かれ。
パズズは守り神として
人々の間で崇拝されてきました。
このキットは、
クリーチャー好きを
きっと厄から守ってくれる守護像になるでしょう。
ちなみに、このキットにはまだ続きがあるそうです。
そこら辺はヘルペインターのHPで
アナウンスがあるそうなので気長に待ちましょう!


