カラテ 大会出場 その8 相手目線 | クリーチャーガレージキット人間のブログ

カラテ 大会出場 その8 相手目線

決勝で互いに燃焼したTさんから頂きましたので掲載します。


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試合が決まると恐くなるからバイトが終わると道場に行く。

練習している時間は恐さを忘れられるから。


しかし練習が終わり一人部屋に帰ると恐くなる。
いくら苦しい練習しても追っかけてくる恐怖。
恐怖からは逃げられないと諦めた


試合当日、

一人だと心細いから

亡くなった俺の大好きだった婆ちゃんの御守りをカバンに入れた。


自分は人が亡くなっても必ず魂はあると本当に思っているから、
自分の心の中で婆ちゃんに話した。

勝負の行方はもういい

試合が始まったら俺が今までやってきたこと全てを吐きだし暴れて、
やられたら婆ちゃんその姿を見てくれ。


だから精一杯やるから側で見てくれ。



と、心の中で唱えた。


決勝まで来た。
恐いから婆ちゃんの御守りを握って壁に頭を打ちつけて、
側でまた頼むよと、唱えた。

恐怖を感じる自分にムカついて自分の頭、胸を何回も殴った。


そして決勝。
主審のはじめのコールで
俺はワンツー、左ボディー、ローのコンビネーションをした。
後は無我夢中で何も覚えていない。

ただ手足が動かなくなるまで打ち続けてやると思った。
自分の全てをぶつけるのみ。


Yさんとの出会いはここから始まった。