ダスクオブザデッド | クリーチャーガレージキット人間のブログ

ダスクオブザデッド

何度この「~オブザデッド」系に騙されたことだろうか。

もしかしたらという期待感に胸を膨らまし、
ホームビデオのような映像を観てガッカリする。

それでも無類のゾンビ好きな自分は
観てそこそこ面白ければ、OKしてしまうのだ。


オブザデッド映画は、
ゾンビが大量発生、立てこもったり
ジリジリ移動したりして
逃げ惑う人々の緊張感を描くのが定番だ。

「ダスクオブザデッド」もしかり。
ガソリンスタンドに立てこもるのだ。

一見オーソドックスな
スタイルのゾンビ映画なのだが、
この「ダスク~」は、ちょっと違う。


ダスクに登場するゾンビは、
従来のゾンビではない。

ダスクは「カビ」で感染する。
「カビ」感染した人体からは棘が生え
それに操られる。
本体の「カビ」は次のターゲットに反応し、
どちらが前か後ろか、
むしろ上下すらわからなくなるくらい
人体を「変形」させるのだ。
カキコキッ!と体がありえない方向に
変形したりする演出は、よい意味で斬新な設定。
すごい気持ち悪い=(かっこええ!)。

ホラーにとって大切なファクターである
「痛いシーン」
も ただ血しぶきブシャー!とか
内臓ドビャーではなく、
こちらがイテテテテ!と目を背けたくなるくらい
じっくり見せつけられるのが良い。

そして要なのが、
物語の展開がまんま80年代ホラーなところ。

「遊星からの物体X」
「リバイアサン」的な
ある意味ワンパターンなのかもしれない展開を
ふざけたり笑わせに走るのではなく、
あくまで「ホラー」として真面目な映画として
撮っている事が賞賛に値する映画だと思う。


いつものオブザデッド映画と何かが違うこの映画、
是非観てみておくんなまし。

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