バイバイ解体新書 高柳祐介 韮沢靖 フューチャーモデルズ | クリーチャーガレージキット人間のブログ

バイバイ解体新書 高柳祐介 韮沢靖 フューチャーモデルズ

待望の再生産分が届いたので
韮沢先生と 高柳先生造形の合作 バイバイ
仕事の合間をぬって、組み続けてました。

バイバイ資料館はこちらから

http://ameblo.jp/nagare6/entry-10869356911.html

$カラテとガレキとホラーと俺と

ちなみに、バイバイを紹介したブログをあげていたのですが、
不適切な表現ということで削除されました。
おそらく人間肉がモロダシだったのでいけなかったのでしょう。
なので今回はモロダシなしです。

カラテとガレキとホラーと俺と
初回分はフレッシュレジンだったのに対し、
$カラテとガレキとホラーと俺と
今回はホワイトレジンで抜かれています。


$カラテとガレキとホラーと俺と
よく見ると、胴体のパーツ割等、
初回分と細かいところが違っています。



自重が半端ないと思いきや、
接着剤、ドリル、デザインナイフ、ニッパーで
簡単に仮組でき、足は右足だけ接着すると、
左足の太いレジンの真鍮のおかげで、
接着しないで自立しました。


このパーツ分割は、単体のパーツが異常に大きい
バイバイへの配慮なのでしょうか。
この分割のおかげで組むときにとても楽でした。


$カラテとガレキとホラーと俺と-未設定
前掛けがないと、結構スリムに見えます。

$カラテとガレキとホラーと俺と
購入していじっていて気がついたのですが、
実はこの前掛け、面白いギミックが存在します。

バイバイの左腕の義手がフック状になっているのですが、
そのフック状になっている部分で
前掛けの左側に見える
突起のような取っ手に引っ掛けて、
持ち上げるようになっています。
(横のボルトステインは心霊です)

この前掛けを持ち上げると、なんと即席のまな板にはや代わり!
そして$カラテとガレキとホラーと俺と
右腰についている肉切り包丁?のような刀で
肉をおもむろにダンダン!と切るデザインになっているのでした。


ここら辺は本編である「クリーチャーコア」「ファントムコア」
であまり語られていないのですが、
さすが韮沢大先生、ただデザインしたのではなく、
設定に深みがあります。

最初に見たときはまったく気づきませんでした。


$カラテとガレキとホラーと俺と
$カラテとガレキとホラーと俺と
バイバイの魅力のひとつに、巨大なデコレーションパーツの嵐があります。

普通のキットには、こんなに装飾品がつきません。
それも、鎖や紐でおもむろにぶら下げているのが、
よりバイバイに重心を感じさせます。
取り付けるだけで、バイバイの空間が
あっという間に埋まります。

$カラテとガレキとホラーと俺と
背中にも、脂肪の表現が所狭しと詰め込まれています。
当時、あまり言葉として聞かなかった「セルライト」を表現したケツ、
絶妙に垂れ下がっている二の腕の下、わきの下にたまる脂肪
そしてなにより、脂肪の隙間から出現している
「あじみ君」という生物が、
肉でできたミミズのようで非常に気持ち悪いです。

この表現がたまらない人にはたまらないんでしょう。
自分もたまりません。


カラテとガレキとホラーと俺と
カラテとガレキとホラーと俺と
カラテとガレキとホラーと俺と
手元にサイモンリーのバターボールがあったので、
比べてみました。

バターボールもいろいろな人種の集合体で、
違った表現でかっこいいですが、
バイバイと見比べると痩せて見えます。

$カラテとガレキとホラーと俺と
ついでなので、ポールコモダの猪八戒も入れてみましたが、
よく見えませんでした。


カラテとガレキとホラーと俺と
カラテとガレキとホラーと俺と


$カラテとガレキとホラーと俺と
足がバキーン行きそうなのですが、
元から曲がっているので
この角度が正解のようです。

発表されて20年近くたつ造形ですが、
まったく風化していないどころか
今でもこの肉の壁を越える人間は
いないのではないのでしょうか。

グロ過ぎるので好みが割れる部分だと思いますが
高柳祐介はバイバイで間違いなく
20世紀最強のクリーチャー造形師の座を位置づけたと思っています。


$カラテとガレキとホラーと俺と
この他に
フューチャーモデルズで販売された高柳作品に
「ボルトステイン」「ゼイラム最終形態」
「狛犬」という傑作が存在します。
ここら辺もまたいつか紹介したいと思います。

しかし氏のガレージキット作品には非常にムラがあり、
本人も駄作と認めている
「ボルトステインⅡ」をはじめ、
「DEN」「イグアナの娘」
は確かにイマイチかもしれません。

ここらへんも面白いのでいつか紹介したいと思います。