内臓破壊ラーメン 二郎 第2話 黒いウンコその2 | クリーチャーガレージキット人間のブログ

内臓破壊ラーメン 二郎 第2話 黒いウンコその2

前回までのあらすじ

高速道路でウンコをした友人は、ふさぎこんでいた。
目的地の温泉旅館についたと同時に、部屋のトイレに入ってしまった。

登場人物
◇自分・・・風呂に入りたい
◇A君・・・トイレで屁をこく


※今回の注意点
汚いのでお食事中は読むのをお控えください。


A君がトイレから出る気配が無いので、
仕方なく一人で温泉に入ることにした。

自分達の部屋は三階、温泉は地下1階にあった。

残念ながら今の時間は夜なので外の景色は何も見えなかったが、
温泉旅館は切り立った崖の斜面に
よりかかるように建てられており、
地下一階の露天温泉からは
美しい山々の渓谷と川のせせらぎ見えるはずだった。

それでも真っ白に湯気立つ露天温泉のひのきの匂いと、
外の空気、そして一面に広がる星空は
疲れを忘れさせるに十分だった。

衣服を脱ぎ捨て扉を開け露天の蒸気に包まれた瞬間、
体を洗わず思い切って温泉に飛び込みたい衝動にかられたが、
より温泉を楽しむため、まずは体を洗い自分をじらす事にした。


体を洗い次第すぐにでも温泉に飛び込みたかったので、
温泉に近い、一番奥の洗い場に腰を下ろした。




ガラガラ!



突然ドアを開ける音がした。




露天にもう一人入ってきたらしい。

湯気でよく見えないが、


「う~~いぃ」


というなじみあるうなり声を発したので誰か分かった。
A君だった。


湯気が立ち込めていたため、
自分の姿を確認できたいないのか、
はたまたまだ怒りがおさまっていないのか分からなかったが、
A君は自分と一番遠い洗い場に座った。
すると突然



「ジプぅーープゥーーーブリーーーー」




単調な屁の音が響いた。


何がなんだか良く分からなかったが、
嫌な予感がした。



すぐにA君の座っている洗い場から
流しを伝わって茶色い水が流れてきた。
その茶色くなった水に混じって勢いよく、
物体が流れてきた。



よく見るとそれは、細切れになった昆布のようにも見えた。



「ええっ!?」



次の瞬間、ヒノキの匂いの中から、
強烈な悪臭が鼻を突いた。




完全に人糞のかほりである。




湯気に浮き出ては消えるA君のシルエットを
目を細めてよく見据えると・・・。


A君が・・。

A君が!


シャワーで汚物を流していた。


一瞬、閃光のように
動物園の飼育係が象をホースで掃除している姿が
脳裏をよぎった。


しかし、A君が今流しているのは、
まぎれもない人糞であった。


おぇぇええええええっ!



自分は楽しみにしていた風呂の事をすっかり忘れ、
体も拭かずに服を着ると、
一目散に部屋に逃げ込んだ。






しばらくするとA君が部屋に帰ってきた。



「く、黒いウンコが・・・」


今まで沈黙を守っていたA君が、
謎の言葉を発した。


つづく