隣の家の少女
嫌な物を共有したくなる意味で、
お薦めの映画。
そういった意味でのお薦め度
ダントツ★★★★★
「隣の家の少女」
主人公の少年 デイヴィットの
隣の家チャンドラー一家の元に
事故で家族を亡くしたメグという少女が
引き取られてやってくる。
優しい性格のデイヴィットは
同じように優しい性格のメグに想いを寄せるが、
メグは家主のチャンドラー婦人に
虐待を受け始め・・・
ホラーの区分で分けられているけど、
直接的な残酷描写はほぼ皆無なので
スプラッターが苦手な人でも観れる・・・
けど、それはビジュアル的にというだけ。
この映画で破壊されるのは、
心の奥底にある人間的な部分だと思う。
崩壊していく人間の理性が
ゆっくりと描かれていて
一度感情移入したら最後
止めるに止められず、最後まで観てしまう。
諸悪の根源であるチャンドラー婦人が
ヒステリーな行動を起こさず
静かに、無垢な子供達を
支離滅裂な自分のルールの中で
洗脳していく様がなんとも腹立たしい。
実話に基づいているからなのか
演出や登場人物等をリアルに描ききつつも、
どことなく映画的な展開が漂うのも
うまいところ。
この絶妙なバランスで
忘れられない作品になってしまう。
この映画の原作者 ジャックケッチャムは
以前紹介した「ザ ロスト 失われた黒い夏」
の原作者で、鬼畜系小説の第一人者。
ケッチャムの
小説等の他の作品はまたおいおい紹介します。
ちなみに 小説版はより強烈。
主人公の内面まで描かれていて
映画以上に欝になるので注意!
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