危険な目 ストリップ2
目の前で、金髪の美女が裸でポールダンスを踊っている。
すごい光景だ・・・。
裸の女が踊っている客席で、
マジックで眉毛と髭を描いたベネズエラ人が
だらしない顔をして踊りに見入っている。
さらにすごい光景だ・・・。
そんなペードロの落書きを落としてやろうと思い、
ウエットテイッシュで顔を拭いてやっていた。
ペードロは、調度ダンスに背を向ける形になったので
「カズワキ、早く落としておくれ」
とせかした。
マジックは中々落ちず、一回トイレにつれていき
洗面所を利用しなくては。と思った。
次の瞬間だった。
ペードロのおでこが、自分の顔面に突っ込んできた。
ペードロのおでこは自分の鼻に当たり、
自分はそのまま椅子ごと後ろにひっくり返った。
ペードロがパチキ?
よっぽど眉毛を描いたことをうらんだのだろうか?
と思いながら起き上がると、ペードロも床に倒れこんでいた。
ふとペードロの座っていたほうを見上げると、
素っ裸の女がものすごい剣幕でペードロを指差しののしってる。
「このファック野郎!あたしのお尻を触りやがった!
しかもふざけた顔でダンス見やがって!ケツの穴め!」
何?触った?
ペードロはずっとこっちを見ていて、何もしていないはずだ。
「僕はなにもやっていません。顔を拭いてもらっていただけです」
トロくさいながらも、一生懸命弁明するペードロ。
しかしペードロが正しい。
自分も割って入り、
「ペードロはこっちを向いていたから、触る暇なんかなかった!」
と拙い英語で言い返した。
女は裸の分際で、更に興奮し怒りだした。
周りの客は、
チャイニーズ(中国人)もファニーフェイス(変顔)ももっとやれ!
とあおってる。
絶対こいつらの中に犯人がいるはずなのに・・・。
しばらく女との言い合いが続くと、
おもむろにペードロが
「うわああああああ!」という声と共に
宙高く舞い上がった。
ペードロを持ち上げたのは、
腕が女の胴体くらいある、丸坊主のグラサン男だった!
腹は出ており、ロートルながらも
その威圧感は半端じゃなかった。
見た目は完全にプロレスラー。
バウンサー(用心棒)ってやつだ!
そういえば、入り口のスペイン風オヤジを抜けて入ったところに、
いかつい男が座っていた。 そいつだった。
ペードロはそのままベアハッグ状態にされて、
入り口まで連れて行かれると、思いっきり地面に投げつけられた。
「うわああああああああ!」自分もその光景を見て声がでた。
が、とき既に遅し。
バウンサーは自分に近づいてきて、
胸ぐらを鷲掴みにすると
またベアハッグ状態にして入り口まで運び (結構やさしい?)
今度はペードロの上にたたきつけた。 (やさしくない!)
自分の耳元で「ゲッ」と小さい声を出したペードロ。
恐怖のあまりペードロも自分も、しばらく折り重なったままでいた。
バウンサーや野次馬が居なくなったのを確認して、
ペードロと自分はすごすごと外に出た。
「怖かったな・・・」とペードロに言うと、
「銃で脅されなかっただけ、まだましだよ。」
と案外冷静だったが、その眉毛はまだ繋がっていた。
しばらくすると、だいぶ自分も興奮状態からさめてきた。
そういえばビチェンソは!?
彼の車の前で待っていると、
30分くらいしてなんと店の中から出てきた。
「なにやってたんだよ!」というと、
「おまえら、本当にアホだな!」
ゲラゲラと笑われた。
前回の麻薬ハウス事件の時と言い、
ビチェンソはいつも薄情なヤツだ・・・
その日はすごすごと家に帰った。
かなりの恐怖だったけど、やっぱり後では笑い話になるもんだ・・・。
すごい光景だ・・・。
裸の女が踊っている客席で、
マジックで眉毛と髭を描いたベネズエラ人が
だらしない顔をして踊りに見入っている。
さらにすごい光景だ・・・。
そんなペードロの落書きを落としてやろうと思い、
ウエットテイッシュで顔を拭いてやっていた。
ペードロは、調度ダンスに背を向ける形になったので
「カズワキ、早く落としておくれ」
とせかした。
マジックは中々落ちず、一回トイレにつれていき
洗面所を利用しなくては。と思った。
次の瞬間だった。
ペードロのおでこが、自分の顔面に突っ込んできた。
ペードロのおでこは自分の鼻に当たり、
自分はそのまま椅子ごと後ろにひっくり返った。
ペードロがパチキ?
よっぽど眉毛を描いたことをうらんだのだろうか?
と思いながら起き上がると、ペードロも床に倒れこんでいた。
ふとペードロの座っていたほうを見上げると、
素っ裸の女がものすごい剣幕でペードロを指差しののしってる。
「このファック野郎!あたしのお尻を触りやがった!
しかもふざけた顔でダンス見やがって!ケツの穴め!」
何?触った?
ペードロはずっとこっちを見ていて、何もしていないはずだ。
「僕はなにもやっていません。顔を拭いてもらっていただけです」
トロくさいながらも、一生懸命弁明するペードロ。
しかしペードロが正しい。
自分も割って入り、
「ペードロはこっちを向いていたから、触る暇なんかなかった!」
と拙い英語で言い返した。
女は裸の分際で、更に興奮し怒りだした。
周りの客は、
チャイニーズ(中国人)もファニーフェイス(変顔)ももっとやれ!
とあおってる。
絶対こいつらの中に犯人がいるはずなのに・・・。
しばらく女との言い合いが続くと、
おもむろにペードロが
「うわああああああ!」という声と共に
宙高く舞い上がった。
ペードロを持ち上げたのは、
腕が女の胴体くらいある、丸坊主のグラサン男だった!
腹は出ており、ロートルながらも
その威圧感は半端じゃなかった。
見た目は完全にプロレスラー。
バウンサー(用心棒)ってやつだ!
そういえば、入り口のスペイン風オヤジを抜けて入ったところに、
いかつい男が座っていた。 そいつだった。
ペードロはそのままベアハッグ状態にされて、
入り口まで連れて行かれると、思いっきり地面に投げつけられた。
「うわああああああああ!」自分もその光景を見て声がでた。
が、とき既に遅し。
バウンサーは自分に近づいてきて、
胸ぐらを鷲掴みにすると
またベアハッグ状態にして入り口まで運び (結構やさしい?)
今度はペードロの上にたたきつけた。 (やさしくない!)
自分の耳元で「ゲッ」と小さい声を出したペードロ。
恐怖のあまりペードロも自分も、しばらく折り重なったままでいた。
バウンサーや野次馬が居なくなったのを確認して、
ペードロと自分はすごすごと外に出た。
「怖かったな・・・」とペードロに言うと、
「銃で脅されなかっただけ、まだましだよ。」
と案外冷静だったが、その眉毛はまだ繋がっていた。
しばらくすると、だいぶ自分も興奮状態からさめてきた。
そういえばビチェンソは!?
彼の車の前で待っていると、
30分くらいしてなんと店の中から出てきた。
「なにやってたんだよ!」というと、
「おまえら、本当にアホだな!」
ゲラゲラと笑われた。
前回の麻薬ハウス事件の時と言い、
ビチェンソはいつも薄情なヤツだ・・・
その日はすごすごと家に帰った。
かなりの恐怖だったけど、やっぱり後では笑い話になるもんだ・・・。