危険な体験 ダウンタウン編 | クリーチャーガレージキット人間のブログ

危険な体験 ダウンタウン編

自分の住んでいたオハイオ州 シンシナティは
当時の犯罪都市ニューヨーク、ロスアンゼルスと違い
片田舎でのんびりとした平和な雰囲気の場所だ。

しかし、危ない体験をした事が2回ある。


その1個目。



平和といっても、そこはやはりアメリカ。
地元の人はあまり近寄らない危険な地域があった。

そこはダウンタウンの直ぐはずれの住宅街で
相当数のホームレスやチンピラがたむろしている。
街のアパートや看板は落書きだらけ、
昼間でも時折薬の売人のような人間も見られるような場所だった。


それは、夜にダウンタウンで働く友人の店に遊びに行こうと
車を走らせていたときのことだった。

以前にもその街は何度か通ったことがあるんだけど、
昼間だった所為か
汚い街だと思っていたくらいでそれほど危険は感じなかったし、高速を使わずその地域を突っ切ったほうが
ダウンタウンに行くには便利だったので、
何気なくその街を通ることにした。



だが街に近づくにつれ直感的にかなり危険なニオイがしてきた。
夜見ると昼見るでは全然別の景色だった。

昼間はなんでもない落書きや徘徊する人々も、
暗い夜の中で見るとその怪しさがよりいっそう際立って見える。

かなり危険だ。
そう思い警戒しながら走っていると、
十字路で赤信号になったのでやむをえず停車した。


軽く周りを見回すと、
近くにある歩行者用の信号の下に
フードをかぶった男達が3人たむろしてる。


そのうちの一人がこちらを見るなり
そのまま車の方に歩いてきた。

なんだろう?と思っていると、
そいつは助手席側のドアの手前まで接近してきた。


おもむろに自分の顔を覗き込んだので
目と目があった。


黒人だった。

そいつは車の窓を軽くノックした。


この時点で、相当怖い。


夜。

危険地域。

黒人。

一人。



なるべく目をあわさないようにして、
早く信号が変わるのを願った。

すると



「ガチャ」



と音がした。


見ると、助手席のドアをその黒人が開けようとしてる!

思わず、アクセルを踏み込んで急発進し、
信号無視してそのまま逃げた。



結局、そのまま車を走らせて事なきを得た。



あれは薬のバイヤーなのか?それとも強盗?カージャック?

なんにしろ相当やばかったのは確かだと思う。


まあこれはそんな危険な場所に行かなければいい、
それだけの話なのだが、
2個目の危険は、ジルとシェアしていた部屋で起きた。