部下に対する上司の質問の仕方で、
一番よく使われるのが、
「クローズド・クエスチョン」です。
○○は、△△か?
○○で、いいか?
○○は、できたか?
などのように、
「はい」「いいえ」の2択
で答えられる質問です。
オープン・クエスチョンが
「開かれた質問」「開いた質問」
と訳されるように、
クローズド・クエスチョンは
「閉じられた質問」「閉じた質問」
と訳されます。
【よくいるクローズドクエスチョン上司】
ながれ君、
先週頼んだ資料は
もうできてるか?
(* ̄∀ ̄)/
d(゚∇゚*)
実は、情報入手に
手間取っていて、
ウンタラカンタラ
ガンダーラ!
(メ ̄◇ ̄)/
言い訳はどうでもいいから、
「はい」か「いいえ」
で答えなさい!
ヾ(゚∇゚*)
どちらかと言えば
「いいえ」です!
(メ ̄ロ ̄)ツ
「どちらかと言えば」は、
いらない!
<(゚∇゚*) はい!
あっ、この「はい」とは、
最初の質問に対する「はい」ではなく、
「“どちらかと言えば”はいらない」
ということに対する「はい」です。
というわけで、
最初の答えは「いいえ」です!
※「はい」「いいえ」だけで答えさせようとすると、
こういう面倒臭い状況にしばしば陥ります
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「オープン・クエスチョン」だと、
整理されていない様々な回答が
返ってくるので、
自分の知りたい情報を得るためには、
何度か内容を変えて、
質問を繰り返す必要があります。
その代わり、相手から、
アイデアを引き出すのには、
向いています。
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「クローズド・クエスチョン」は、
回答が限定されているので、
回答者から聞き出したい
最低限の単純な回答を
一発で得ることができます。
その代わりに、
質問された方は、
回答が限定されるので、
自由な意見も言いにくくなります。
また、
「クローズド・クエスチョン」だと、
回答者は、
答えるために、
あれこれ深く考える必要がなくなるため、
思考停止状態になるという
問題も散見されます。
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部下の意見や気持ちも尊重し、
部下のアイデアをうまく引き出しながら、
物事を進めていく調整型の上司は、
オープン・クエスチョンを
好んで使う傾向があります。
部下はだまって、
自分の言うことに従っていればいいんだ!
という自信過剰で自己中心的な上司は、
クローズド・クエスチョンを
好んで使う傾向があります。
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また、
戦場における軍隊のように、
上意下達が絶対に不可欠な場合には、
「オープンクエスチョン」は、
不安や不満を顕在化させ、
かえって現場を混乱させかねません。
「余計なことは考えるな」、
「言われたことをやれ」
という場合は、
「クローズド・クエスチョン」
のほうが適していると言えます。
※上意下達(じょういかたつ)
=上位の者の意思・命令を
下位の人に徹底させること
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上司が、
「オープンクエスチョン」を使うか
「クローズドクエスチョン」を使うかは、
上司の「仕事」への関わり方で
決まってくるとも言えます。
「○○の件はどうなってる?」
という「オープンクエスチョン」は、
自分は直接関わっていなくて、
部下に任せている場合の聞き方です。
一方、
「○○はできたか?」
という「クローズドクエスチョン」は、
自分が直接指示して、
部下にやらせている場合の聞き方です。
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(作 ながれおとや)
【サラリーマン顔文字漫画劇場】
【48】「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」
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