(一糸島半島)、P2

「二つ目の金印はどうなったのですか?」

『五島殿、良い質問ですね。
二つ目の金印は勿論、逃げる時に卑弥呼が大事に懐に入れて行きました。
あれを邪馬台国に残して行くと、又、別の偽の神祭の姫が現れて、それを利用する偽神が神託を行うことになると考えたからです。
卑弥呼自身は、自分が偽の神祭の姫だったことを知っていたから、ずっと悩んでいました。
真の神祭の姫だったフク姉の毒殺を兄のウシ王が指示したことや、フク姉の跡継ぎと決まっていた私を罪人にして、兄の力によって自分が代わりの神祭の姫にさせられたこと等を、とても後悔していました。
本当の卑弥呼は心優しい、とても素直で、クカミを心の底から真剣に愛する乙女だったのです。
クカミと出会わなかったら、おそらく卑弥呼は、この歳まで生きていなかったでしょう。
早くに死を選んでいたはずです。
二人が宗像大島に逃げ込んだ時には、クカミは64歳、卑弥呼は59歳にもなっていました。
この歳になっても、二人の愛は本当の幸せを求め合っていたのです。』

「神祭の姫には、女性であれば誰でもなれるのですか?」

『女性でなくても男性でも可能性はありますが、男性の場合は非常に難しいですね。
でも今、貴方方神人達が苦労して進めている末代プログラムが完成すれば、神線が繋がって誰でも神祭の姫と同じ様になれますよ。
でも、今はまだ、ある女性に限られますね。』

「ある限られた女性とは?」

『生宮は女性でも男性でも誰もが、生まれ出る時、体の中の仙骨に魂親(みたまおや)となる神が入ります。
それと同時に、人それぞれに異なった神々が指導神として数柱の神が付くことになっています。
人間がよく言う守護霊(※146)とかとは違います。
神なのです。

   地球神界の神の姿は龍神

この神々は守護等はしません。
魂親神は、その神の持つ性質や役目をその受け持った生宮に現します。
そしてこの世に生かす役目をします。
一呼吸、一呼吸毎に呼吸をすることの手助けをされるのです。
指導神は、時、その時々において、どう行動するか、入れ代わり立ち代わり表に出て来て、指導するのです。
多い場合には、一人の生宮に何十柱もの指導神が付くこともあります。
それも男性だから男神、女性だから女神とは決まっていないのです。
逆の場合もあります。
又、神はその一神が第一からずっと第十迄、分かれているのです、そして表・裏・蔭・奥・芯との役目に別れています。
だから無数の組合わせがあり、全く同じ生宮としての存在になることは、無いことになります。

話は元に戻りますが、神祭の姫になれる可能性は、魂親が、世乃元之神であれば、全て神通可能ですが、主として二柱の神が有力です。
一神は言上姫之大神(※147)、もう一神は上義姫之大神(※148)を魂親に持つ女性です。
でも、その他の神を魂親に持つ女性でも、神業を積んで、真の神祭の姫とする必要があると世乃元之神が考えた場合は、その二神以外の魂親神であっても神祭の姫として使うことがあります。
言上姫之大神を魂親に持つ神祭の姫の場合は要注意です。
その神の名前が示す通り、聴こえてくる色んな言葉を全て聴いて言葉として上げる、言葉として出す、通訳を何でもするのです。
誰の言葉であってもです。
偽神も人霊も、動物霊も全てです。
それで神読するサニワ(※149)役が重要となります。
どの言葉が本当の神の言葉か、ちゃんと選別しなければならないのです。
神読と神通(※150)が1セットで、初めて、本当の神託を得ることが出来るのです。
ですから、神読師つまりサニワ師の質が大事なこととなります。
神々の言葉とは、とても難しいことが多く、一言が何通りにも解釈出来ることが多いのです。
多くの宗教団体が在りますが、ほとんどが、ある一部の神と波長があって、少し通信が出来る女性がいて、その周りに自己利益誘導主義者(※151)達が慾心だけで集まって来て団体を作っているものが多いのですが!それでも、良い神読師が付いていれば、別ですが、ほとんどと言って良い程、多くの団体には、本当の神読師はいなくて、神託を自分達に都合の良い方へ誘導しようとします。
そんな宗教団体は必ず時が経てば、偽神に取って代わられて、破滅することになります。 』

                                                                                  (つづく)


《用語解説》

(※147)言上姫之大神(ことじょうひめのおおかみ) → 龍体神界の地系の女神〔かむなから神業報告書より〕
(※148)上義姫之大神(じょうぎひめのおおかみ) →龍体神界の上義系長神で末代日乃王天之大神の妻神〔かむなから神業報告書より〕
(※149)サニワ →神読と同義〔かむなから神業報告書より〕
(※150)神通(しんつう) → 神の言葉を伝えること〔かむなから神業報告書より〕
(※151)自己利益誘導主義者(じこりえきゆうどうしゅぎしゃ)→自分の利益になることに誘導することを考え、教団に近づく者、こと〔かむなから神業報告書より〕