12月22日になった。

また神業に旅立つ日となった。
今回は小豆島だけであった。
今日中に小豆島の予約したホテルに入れば良かった。
今回は4人では無かった。
10kg位の重さの銅製のお牛像を半紙とタオルにくるんで、キャリーバッグに入れて、持参して来ていた。
その中には龍体神界の正しい神様である耕大陣之大神様が入られているのであった。
博多駅で純一と合流した時、咲良が

「これは純一さんが責任を持って運んで下さい。」

と渡したのでした。
博多駅発9時24分のみずほ602号に乗車して岡山駅11時2分着。
岡山駅から岡山新港までタクシーで約30分。次の小豆島行きフエリーまでの時間を利用して、待合場で食事をとる。
幸一は簡単にきつねうどんで済ませた。

13時発の両備フエリーに乗船して小豆島土庄港に向かう。

  両備フエリー

14時10分に到着して、タクシーで直ぐ近い同じ土庄町の天空ホテル海廬(かいろ)にチェックインした。

   小豆島土庄、天空ホテル海廬

少し休んで、タクシーを呼んで、オリーブ公園や二十四の瞳映画村を見学して、そのまま咲良が要望した草壁本町のイタリア料理店リストランテ  フリュウという地中海風の白を基調とした内装の洒落た店で夕食をとることになった。


レストランテフリュウ

  イタリア創作料理

ワインでほろ酔いになり、ホテルに戻った。
少し足りない気分で幸一は純一を相手に部屋でビールを飲んでいた。

「お牛様をキャリーバックから出して、台の上に置いておいて下さい。
それから、明日は8時にチェックアウトですよ!」

と部屋に入って来た咲良に言われた。
幸一は夜中、夢を観ていた。

気が付くと、部屋の中に人霊達が来ていた。

『今日は、神界議長が復帰されるんだって!』

『そう、道城議長も不動明王に権化されて、奥方の花依姫様も虚界の悪に酷い目に合わされておられたようだ。
良かったなー。
この生宮達が救済したんだって!』

『お前達は凄いことをしたんだぞ!
気づいていたか?
神界は大騒ぎだぞ!
道城議長が復帰されたら、また、神様の世が始まるんだぞ。!』

『神様の世が始まると、愛球チダマの立て替えが始まるぞ!』

『そうすれば、大きな御祓、「人類の大変」が興るぞ!』

『幸一殿はその時にはこちら側に来ているんだな。』

気が付くと、汗びっしょりとなって目が醒めた。
内線電話が鳴っていた。
出ると、

「パパ 
起きたあ!」

とうるさい咲良の声がした。

                                                                                   (つづく)