筑波山麓ではまだ紅葉が見られました。
北海王元詳造像記
拓本の一部です
左右69x137cm
紙は福建玉版、筆は上海工芸「小鶴頸」、墨は鈴鹿墨「すずか」
龍門造像記の書体
第一回で造像記は石工によって、記念碑様式の形に造られて表現されている、
ということを書きましたが、元原稿は六朝写経のようなイメージではないか、
と考えられます。それを磨崖にそのまま彫りつけても立派には
見えないだろう、という判断から生み出されたのでしょうか。
碑石の文字の作り方が古しえの立派な隷書体を原型として、
文字の拵えかたのようなものが石工業者に伝わっていたのでは、
ということです。
筆使いについて
装飾されたデザインを「龍門」のスタイルとして筆で表現できるのなら、
それも面白い、と思っています。
出来た文字に魅力を感じるなら、感じたままを表現してみたい、と思います。
通常、力強く硬い線は剛毛の筆で書く方が書きやすいわけですが
作り字として捉えるなら、柔らかい融通の効く羊毛を使うのも、
あながち無茶だ、とも言えない気がします。
勁い線が表現できるかどうかが問題ですけどね(笑)
書き方
起筆は高い位置から落ちていくように、深くゆっくりと
いく方向を定めたら、緩まず一気に送筆、収筆は慌てず、次に行く
事を準備しながら、力まず止めて弾力を利かせるように静かに抜く。
これで大体良いのでは、という感じですが、
この書き方は起筆45度、収筆45度、送筆早くの「九成宮」と同じですね。
違いは、出来上がった形が歪むと九成宮は書にならないけど、
龍門は線が短くても、形が多少違っても十分「書」として
見られる、という事。
安心して気持ちよく書ける、というのは習うのには良いですね。
と言っても、初心者には書き方手本、というか見本や筆使いの指導は
唐楷よりも必要なのかもしれません。
「高貞碑」のようなものから始めるのも良いですね。
今回の「北海王元詳造像記」で大きい字数の多いタイプが終わり、
前半戦終了、という感じです。二十品はまだまだ続きます。
今夜も冷えて月も星もきらめいています。
PC部屋は寒いのです、、、笑