


この祭姪稿の説明 (全然気にしてなかったので、今頃ですが)
顔真卿の甥(姪=甥という意味)の季明が戦で父と共に戦死して、
わずかに、首だけを取り戻せた。という話ですが、
その季明を悼んで祭る為の文の草稿です。
裏切りがなければ、死なせずに済んだのに、という怒りと哀しみの書です。
憤懣やる方ない気持ちで、書いているはずの原稿です。
なんども消し直していますが、荒れた書き方ではなく、静けさも含んだ
魂の書、という気がします。
争座位、祭伯、と共に三稿と呼ばれています。
一般的には、字数も多く、多分習いやすい争座位の方がなじみかも
知れません。祭伯は刻の良いものが伝わってないようです。
なお、祭姪には、墨書本があって、そちらを書くことが、多いのですが、
今回の臨書は秋碧堂本からです。