これは西暦169年、漢の時代の隷書の碑です。穏やかで整った、漢碑が
盛んに作られたころの一碑です。前後二碑あり、臨書部分は後碑の後半、
後に追刻されたと思われている、文字が一回り大きくなったところです。本
文よりのびのびしているので、好きな箇所です。
使った筆は羊毛長鋒です。その為に筆を無理しているところも多いのです
が、書いていて楽しいと言えます。キチンと書く時は兼毛の方が書き易い
です。墨は和墨をやや濃いめに磨っています。紙はまだ和製の手漉き半
紙が安かった頃のもの。自然にカスレが出るのでありがたい。