”バブル方式”

どうやら主要メディアなどの方々も理解されていないということも問題の一つのようだ。

 

まず、”コロナバブル”だとか”covid バブル”というと、経済的な用語を連想してしまうという日本と欧米とのボキャブラリーギャップに困ってしまう。

 

バブル方式は、オリンピック強行に当たって、ようやく輸入したコロナ対策の手法だ。

これについて、何故かあまりきちんとした説明をしているWebサイト等がないのが残念だ。

 

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”ソーシャルディスタンス”という言葉は日本でも使われたが、これに続いて”ソーシャルバブル "social bubbles”という言葉を欧米では使われている。

これは特に、家族や世帯を表している。もちろん独身世帯も一つとして考える。

この同じバブル内にいる人達を、”バブルメイト”と呼ぶ。

このバブルメイト間では、濃厚接触者として認識し、ハグでもキスでもするでしょう、と認識しておく。

そのうちの一人でも外部接触する場合は、注意し管理し、バブルメイト全員に影響があると考える。

 

それで、昨年の自転車ロードレースの「ツール・ド・フランス」や「ジロ・デ・イタリア」において、大々的、正式にバブル方式を採用して

成功を収めた。各チーム、事務局、メディアをバブルとして管理したのである。2021年今年も同様に、対策としては成功した。

この成功は各チームとチーム関係者が、同じバスや車で常に一緒に移動するという特性もあり、バブル形成や考え方が浸透しやすかったということもある。

 

ヨーロッパ内の他のいくつかのスポーツ大会でも行われ、上手くいったらしいが、その詳細は知らない。

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どうやらこれが入れ知恵として、東京オリンピックに持ち込まれたらしい。

日本の保健所とメディアは「家族間でも隔離して」ということを植え付けてしまったし、

ヨーロッパの風土や習慣とは異なる上、ソーシャルバブルのステップも踏んでいない、オリンピック関係者のバブル方式についての理解も乏しい。

 

そんな中で、一朝一夕の”バブル方式”など、崩れるのは当然である。