3月1日北海道厚真町にて、ミニイベントが開催され、オンライン配信にて、羊飼いの山田忠男さんと羊の魅力についてお話させていただくことになりました。

山田さんは「厚真町がシープタウンになったらいいな」と願っています。

私は「日本一のラムチョップ愛され店から、羊肉全てを愛してもらう啓蒙店へとシフトしたい」と考え「日本中に羊を飼う人が増えれば」と夢見ています。

そんなふたりの厚真町での出会いから何が起こり始めるのか?

そんなオンライン配信です。

 

こんにちは、上野で「下町バルながおか屋」を始めてもうすぐ13年目の前川弘美です。

自分にとってメチャミラクルなこの出来事!

厚真町を訪れて、山田さんにお会いし、オンライン配信するという願ってもないお仕事をいただいて、大感激しています。

山田さんとのご縁は、1つの記事を見つけたことから始まります。

 

今回は、どうして山田さんの記事にそこまで惚れ込んだのか。

私が今後どのように羊と向き合っていきたいのか、をお伝えします。

 

 

ニュージーランド産の羊肉(ラムチョップ)を扱う私が、どうして国内の羊に目を向けるようになったのか・・?

前回のブログにも書きましたが、いずれ世界的な食糧難に陥るときがきます。

そのため、大豆ミートや昆虫を食物化する研究が盛んで話題になっています。

 

その時がきたら、お肉を食べなくてもいい。

野菜だけで暮らしていきます・・

 

そうなのですが・・・

 

現在ながおか屋のラムチョップを愛してくださり、沢山の人が店に訪れ、

「食べて幸せになりました」とたくさんのお声をいつもいただいているので、

少しでも未来を変えられたり、状況を良くしていければ・・そんな風に思うようになりました。

 

国内の市場はどうでしょう・・

調べてみました。

ウチの店のすぐ近くの「緬羊会館」に、お話を聞きにいきました。

2,020年の国内の飼育頭数は、21,189頭。

 

羊の飼育はとても大変なのに、割に合わない。

また、需要過多で供給不足の状態・・増やしたいけど結局は出荷してしまう。

羊を飼うのには広大な土地が必要

羊をと畜してくれる場所が極端に少ない

日本の政策自体が緬羊を受け入れていない

 

日本の緬羊という現実を目の当たりにしました。

なんとかならないものだろうか・・

どうにかして増やすことはできないだろうか・・だって過疎化している場所は沢山あるし、仕事がなくて困っている田舎もあるわけで、全く不可能ではないのではないだろうか?

と考えるようになり、

まずは全国の牧場を視察してみることにしました。

熊本県、山梨県、福島県、北海道の牧場に伺いました。

 

羊牧場を経営されていらっしゃる方は、皆、羊と羊への飼育への想いが強くて、

感動ばかりでした。

 

それは、単純にお肉をください、なんとか分けてください、ということではなくて、

羊の市場価値をあげたい想いでいっぱいになりました。

 

羊を育てるということ、自分に何かできることはないだろうか?

自分が羊を育てるとしたら、どのようにするだろうか?

 

妄想は膨らみ、尽きません

 

そんな時に出会った1記事

「町から羊を絶やさぬように・・あつまんまの魅力」

というタイトルをクリックして読んでみると、

北海道の厚真町で羊農家をしている山田さんのお話でした。

この記事から、厚真町と山田さんとのご縁をいただきました。

 

山田さんの記事を読ませていただきながら、

母から聞いていた幼い時の記憶を呼び起こされて、胸が熱くなりました。

 

母の実家は、貧しくとも心の豊かな農家だったようです。

馬と豚と鶏を飼いながら畑仕事をして生計を立てていました。

母の父は村でただ一人字をかける人で、困ったことがあると村人は必ず父のところに相談しに来てた。

だからいつも家には誰かしら集まっていたし、子沢山で貧しい村人の家族の分までいつもご飯を拵えていたそうです。

貧しくてもチカラを合わせて暮らしていました。

飼育されている動物たちは貴重な生活の糧で、それはそれは大事にされていたそうです。

 

「山田さんの記事文中引用・・特に子羊は、かわいいから抱きしめたくなるんだよね。でも、実は生まれて2〜3日の子羊を抱っこすると人に懐かなくなるんです。・・」

母の実家では羊こそ飼ってはいませんでしたが、豚を飼っていました。

「産後の豚は気が荒いから絶対に、豚小屋に行っては行けないよ」と窘められていたのに、子豚可愛さに見に行ってしまったそうです。

そしたら、母豚が荒れ狂って暴れ出し、自分が産んだ仔豚をぜんぶ噛み殺してしまった。

母の母は、荒れ狂う母豚をなだめるために、お米を炊いてお供えし、一生懸命祈ったそうです。

当時の記憶でしょうか、母は豚肉とは言わず、「おぶたさま」と呼んでいました。

 

「山田さんの記事文中引用・・山田:私の管理方法は至ってシンプルなんです。1年中、羊の自由にする。小屋の扉は常に解放してあるので、羊たちは太陽が登る30分前から日没後30分くらいまで外に出て、自由に草を食べます。雨が降れば、小屋に戻って寝ます。そうやって外にいる間は草を食べたり、寝たり、遊んだり、・・・・」

母も父も朝早くから畑仕事があるので、馬の散歩は母の役目。

蝶番を外してあげると、馬が一斉に外に出て、並んで仲良くいつもの道を歩く。

一番エライ大きい馬が先頭、仔馬は後ろ。

母はいちばん最後に馬にくっついて歩いていたそう。

馬たちは、水場で水を飲み、草を食べ、そして夕方になると、家に戻ってくる。

母は、馬たちが遊んでいる横で一人遊びしていたそう。

馬のお守りを母がしていたというより、馬にお守りしてもらっていた幼少時代だったという。

 

荒れ狂う豚にお供えして宥めるとはとても原始的で別な話ですが、

山田さんの記事を読んで、今でも羊と共に暮らしながら、

豊かな心で日々の暮らしを営んでいる人がいることに感動しました!

 

母の幼少の頃とは違い、私は都会っ子そのものの暮らしをしてきました。

自分の世界しか知らなかったときにはそれが一番だと思っていましたが、

母が歳を重ねるにつれ、思い出話は幼少の自然と動物と戯れていた頃の話ばかり。

私も歳を重ねるにつれ、いつか母のような暮らしをしてみたい・・と思うようになっていました。

 

山田さんは厚真町で羊と共に暮らしています。

これだ!この人だ!って確信しました。

さらに、厚真町では、外からの人を積極的に受け入れてらっしゃるという願ってもないこと。

 

私にできることはないだろうか?

永住はできないけれど、牧場を経営できないだろうか?

そこで少しずつでも羊を増やせないだろうか?

羊に関する販売網や加工力が私にはある。

何か地域おこしのお手伝いができないだろうか?

 

というワケで、

いてもたってもいられない想いで、

すぐに山田さんの住んでいらっしゃる厚真町に連絡を取りました。

役所から、厚真町の地域おこし一切をお任せしているというローカルベンチャー企業支援「エーゼロ株式会社」の専務取締役・花屋雅貴さんを紹介していただきました

 

つづく

 

 

ぜひ、私が感動した山田さんの記事全容をご覧くださいね

広がる、羊ビジネスの可能性。あづまジンギスカンのブランドを守り、町から羊を絶やさぬために

 

オンライン配信について

日時 3月1日13時30分~15時00分 オンライン配信

 

当日のミニイベントについて

<ミニツアー タイムテーブル>
10時30分 山田さん牧場
11時30分 ランチ FORT by THE COAST (https://10a.jp/fort/) 山田さんからわけていただいた羊がいます。
13時30分 「オンラインイベント 羊の魅力について語る会 in 厚真町」
15時00分 終了

 

誰でも参加できます。

3月1日開催】厚真で集まれ!羊好き! 羊の魅力について語る会 in 北海道厚真町 ~なぜ山田さんの記事は人を惹きつけるのか?

 

 

 

よかったら、コチラの私のブログも読んでくださいね

世界の羊肉市場に負けないように「羊をまるごと愛す」という挑戦

 

 

 

今日も最後まで読んでくれたあなたへ

 

ありがとうございます!

 

 

どんなことも初めての1歩から

あなたの1歩を大切にしてくださいね

 

私は、今、ワクワクしています


長岡商事株式会社 前川弘美