#161-3 福井城(2/2) | 中川藤兵衛尉の城巡り日記

中川藤兵衛尉の城巡り日記

摂津国在住の城郭愛好家による城巡り報告です。誤りなどございましたら、正しい情報を頂けると幸いです。手書き縄張り図以外は、画像転載禁止とします

 では、本丸に入りましょう。

 

 現在の本丸跡には、県庁や議会議事堂、警察本部などがあります。その為、福井県庁は「日本一堅固な県庁」と称されています。

 

 写真を貼る前に、先ずは地図から。

 -地図-

 

 内堀から見ていきます。南堀に架かっているのが御本城橋です。ここが大手で、二の丸と本丸とが繋がっています。ここの本丸側は桝形になっていて、一の門が御門、二の門が瓦御門と呼ばれています。

 -御本城橋・御門-

 

 

 -御門櫓台(順に東、西)-

 

 

 

 

 

 -瓦御門-

 

 

 -南堀(順に東向き、西向き)-

 

 -南辺縁石垣-

 

 

 

 

 -看板-

 

 -御本城橋・御門(東から)-

 

 南西隅には、その方角に因んで巽櫓が設けられています。

 -南堀・巽櫓-

 

 

 -東堀(順に南から、北から)-

 

 北東隅にも、同じく艮(うしとら)櫓があります。

 -堀北東隅-

 

 -堀北東隅・艮櫓-

 

 

 -艮櫓-

 

 北辺縁には北不明(あかずの)御門が開かれています。大手の裏なので、搦手口ですね。

 -北堀-

 

 -北不明御門-

 

 -北堀・北西隅-

 

 北西隅には方角に合わせた乾櫓がありません。その代わり、天守が設置されています。

 -天守台・北堀-

 

 -堀北西隅・天守台-

 

 西堀には山里口御門が置かれています。ここに架けられていた御廊下橋が復元されています。

 

 -西辺縁石垣(順に御廊下橋北、南)-

 

 -西堀・御廊下橋-

 

 

 

 -御廊下橋-

 

 

 -西堀(順に北向き、南向き)-

 

 -山里口御門一の門-

 

 -同桝形-

 

 

 -同二の門-

 

 -同看板-

 

 -西辺縁雁木-

 

 -西堀(南西隅)-

 

 南西隅には坤(ひつじさる)櫓があります。

 

 -堀南西隅・坤櫓-

 

 続いて、本丸の内部に入りましょう。先程の御本城橋から入ります。すると石垣の内法に階段があるのが見えます。使用禁止となっていないので、自由に登れます。

 -南辺縁石垣内法階段-

 

 -南辺縁土塁内法-

 

 -南堀・御本城橋俯瞰-

 

 -御門東櫓台内部-

 

 -瓦御門俯瞰-

 

 -張出部俯瞰-

 

 -南辺縁石垣馬踏・南堀-

 

 -南堀折れ部-

 

 -南辺縁折れ部馬踏-

 

 地表に戻りまして。瓦御門をくぐった先の空間は張出部となっていて、門と平行に番所が設置されています。侵入者の見張りは完璧ですね。

 

 -南辺縁張出部内法(順に正面、側面)-

 

 -番所-

 

 瓦御門を東に向けてくぐり、番所に当たって北向きに進路を変えると、御殿が正面にあります。進路の先には玄関が、その西に大広間があります。現在の庁舎の玄関……、の手前の広場です。

 -玄関-

 

 -大広間-

 

 東に進むと、御殿の南東隅の御台所に当たります。

 -御台所-

 

 -南東隅-

 

 御台所の北には御風呂屋、続いて奥寝所があります。風呂入って寝る、完璧な動線ですね。

 -御風呂屋-

 

 -奥寝所-

 

 -東辺縁土塁北部内法-

 

 奥寝所が北東隅で、西隣が大奥御座の間、御座の間と続きます。御座の間から北にぴょこんと御小座敷が飛び出ています。

 -大奥御座の間-

 

 -御座の間-

 

 -御小座敷-

 

 北辺縁石垣も上れます。落ちないようにご注意下さい。

 -北辺縁土塁馬踏・内法-

 

 

 -北堀俯瞰(順に東向き、西向き)-

 

 -北西隅-

 

 北西隅には、上の写真で見えているように、天守台が遺されています。天守は大小の二つがありました。

 

 -看板-

 

 -天守台東辺縁南部・池-

 

 -天守台南辺縁東部・池-

 

 階段を上ると、右手に地名の由来となった福の井があります。

 

 

 -福の井-

 

 福の井の北側にある小天守台は崩落しています。看板で「自然の力が感じられる」って感心する前に、復旧してよ。

 -小天守南辺縁-

 

 

 -同西辺縁-

 

 -同西辺縁北部-

 

 -同北西隅-

 

 大天守台は南北に長く、北半分が使われていたようです。

 -大天守北西隅-

 

 -同東辺縁張出-

 

 -同東辺縁南部-

 

 -同入口-

 

 -同北部-

 

 -同中南部-

 

 ここから二・三の丸が見えます。

 -二・三の丸西部俯瞰-

 

 地表に下りましょう。御殿は、御座の間が北西隅で南西隅の大広間まで繋がっています。その道中、北側からは御舞台が飛び出しています。

 -御舞台-

 

 -坤櫓-

 

 遅くなってしまいましたが、これにて本日は終了。今回も『日本城郭体系』シリーズ(新人物往来社)を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

 

 次回は来月29日(土祝)、播磨国の鶏籠山城・龍野城の二城をご案内する予定です。それでは皆様、閲覧ありがとうございました。お休みなさいませ。